5月20日、ヤクルト戦(マツダスタジアム)。
カープの先発は九里亜蓮。前回の登板、5月6日のヤクルト戦(神宮球場)での気迫あふれる投球がいまだ記憶に鮮明です。
あの日、湯気が見えてきそうな九里の熱気を感じて、「ぜひ九里を勝ち投手に」とファンもベンチも願っていたあと、9回裏に中﨑翔太がホームランを浴び同点とされ、延長11回でサヨナラ負けに。
今日こそは九里に一勝を。と願ったのは、私だけではないはず。
この日の九里は、とにかく投げるテンポが早かった。
DAZN解説の秦真司さんによると、ピッチャーが、ボールを受けとってからモーションに入るまで、ふつう12秒くらいかかるとのこと。
九里は、その半分弱ほどのテンポで、キャッチャーのサインに首を振ることもなく、トントントンと投げていきました。このテンポのよさが、相手打者に考える時間を与えず、効を奏していたかもしれません。
ヤクルトの先発は小川泰弘。昨年10月に右肘を手術した影響で、初先発したのは5月13日。この日が今シーズン2度目の登板。
制球に苦しみ、おのずと球数も増え、4回で降板しましたが、調子がよくない中にも粘って投げ、1失点に抑えていました。
小川の後を受けた、中尾輝らも好投。カープは8回まで追加点を奪えず、迎えた9回表。
8回まで112球を投げ、完投間近で降板した九里のあとを継いだのは、5月6日のヤクルト戦と同じ、中﨑。
なんでしょうか、この既視感は。歴史よ、繰り返さないで。
ワンアウトの後、フォア・フォア・ヒットで満塁。「今日の今日こそは九里に一勝を」と見守ったのは、私だけではないはず。
続く代打の荒木貴裕、川端慎吾を打ち取って、スリーアウト。中﨑劇場、おなかいっぱいです。
雨での中止をはさんで、中13日と空いた登板にもかかわらず、「言われた日に投げるだけ」。調整の難しさをみじんも感じさせない、この日もタフな投球でした。素晴らしかった。
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