8月7日、中日戦(マツダスタジアム)。
1軍に復帰してから打撃好調だった安部友裕が骨折のため登録抹消。この日、サードの守備についたのは西川龍馬ではなく、上本崇司。今シーズン初スタメンです。
打撃があんまり期待できない上本の起用に、緒方監督は勝つ気があるのか? と、最初は不可解なものを感じたのだけど、この日の先発は、ジョンソン。もしかして野手のエラーに敏感なジョンソン対策?
しかし、この上本が、この日のゲームで素晴らしい好守を連発。球場を湧かせていました。選手の起用がこの日もこんな形で活きて、カープに波が来ているのを感じます。こわいくらい。
前回、すんでのところでノーヒットノーランを達成されそうになった中日の先発・ガルシア(カープから3連勝中)を、この日は初回から連打し、3点先制。その後も2点を追加して、ガルシアは4回で降板。
苦戦すると思われた横浜とのゲームも勝ち越し(競り勝ち)、天敵・ガルシアも攻略し、まるでこれではカープが強いチームみたいに見えてくるではありませんか。
今年、昨年、一昨年と、野球解説者の方たちが「カープは強い」という言葉を発するたび、うぅぅぅん。違和感があって仕方ありませんでした。
チャンスに打てない場面も、「勝利の方程式」と呼ばれるのが居心地悪くなるような場面も何度も見てきたし、突出した強打者や先発、リリーフ陣がいるとも思えず、カープって、本当に強いの? これでリーグ2連覇してるって、どういうこと? 他チームが強くないと言うしかないのではと思ったものでした。
今年の前半は痛々しい投壊現象も起きていましたが、今村猛やジャクソンがいないのに、その穴をフランスアや永川勝弘、高橋樹也と新しい(復活組もいますが)力が埋めるどころか盛り立ててくれいます。
前半戦、打撃開眼してた野間峻祥がケガで登録抹消されて痛手と思っていたら、いつのまにか痛手を感じないくらい、起用された選手がそのつど活躍し。カープの強さを選手層の厚さと称する人もいますが、それを実感する後半戦です。
この日のヒーローインタビューはジョンソンと丸佳浩。
7連勝中と安定感のあるジョンソンは、カープのエースと呼んでもいいですよね? この日は2回の打席でも、1球目でバントをきれいに決めていて、そんなところも素晴らしかった。
丸にいたっては、ヒーローインタビューでの堂々とした受け答えから、3連覇を確信しているのをものすごく感じとりました。そういう自信も、日々のゲームの積み重ねと2連覇の経験を通して備わってきているとしたら、それは大きな強み。
過大評価をすることはないけれど、過小評価することもないのだと、後半戦のカープを見ていて、思うのでした。
セ・リーグ村で快進撃を続けていることに満足せず、歩をゆるめずまいりましょう。
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