6月4日、西武戦(メットライフドーム)。
西武のホームゲームのため、DH制。打線の谷間(ピッチャーの打席)がなく、ピッチャーも投球に専念できるし、アグレッシブに進んでいく感じが、やっぱり面白い交流戦。
2回、野村祐輔の2度のフォア、バティスタのエラーがからんで、カープは4失点。
野村、この時点ですでに球数49球。またかー。また早退かー。と思いきや、ジョンソンのように尻上がりに安定していき、6回までおつとめ果たす。
カープは4回、バティスタのホームランを皮切りに、一挙4得点。同点に追いつく。
2回のエラーを帳消しにするような(消えないけど。忘れないけど)、バティスタのホームランは見事。でも、9回にはフィルダースチョイスしてピンチを増幅していたので、もう1本ホームランを打ってもらってもいいくらいの気分でもあった。
野村のあと、一岡竜司、レグナルト、フランスアが好投。
9回のフランスアは先頭打者のメヒアに2塁打、金子侑司の犠打をバティスタが3塁へ送球(フィルダースチョイス)して1塁3塁。秋山将吾を申告敬遠して、あっというまにノーアウト満塁の出来上がり。
もはやこれまでかと思われた源田壮亮の打球を田中広輔がダイビングキャッチして、すかさず3塁に送球。飛び出していた3塁の愛斗(代走)が戻れず、一気にツーアウトに。外崎修汰を空振り三振にしとめ、またたくまに無傷に。まるで魔法を見ているようだった。
11回の中村恭平にいたっては、ストレート主体で三者凡退、素晴らしかった。文化放送の実況解説をしていた東尾修さんは、この緊迫した状況でのびのび投げていると感心していた。
しかし、12回、菊池保則がノーアウト満塁のピンチを招き、中村剛也のサヨナラタイムリーを浴びて、5対4で終了。9回のような魔法は二度目には起きなかった。
この日のDHは松山竜平。1発勝負の代打より、続けて打席に立つことで復調を見せてもらえればと願ったが、無安打。
もし、打撃練習でのコンディションを見てではなく、過去の実績をとって今回指名していたとしたら、茶番もいいとこ。
シーズン序盤、カープが低迷していたのは田中の打撃不振だけでなく、松山の責任も大きかったと思う。
その後も目に見える結果はほとんど出していないにもかかわらず、いつか、そのうち、そろそろ復調してくれるだろうと牧歌的にのぞんでいる監督・コーチ陣のまっとうでない感覚がまたここにも見え隠れしている。
信頼を得る実績を重ねてきたことはとても素晴らしいことだけど、それにいつまでもぶら下がっていられないのがプロの世界。イチローですら、出場の機会をドライに奪われる世界なのだから。
過去の実績に執着せず、坂倉将吾や磯村嘉孝のDHなんかも試してみてほしい。
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