週末のヤクルト3連戦。最下位争いしているだけあって、互いに底力の弱さを感じさせられることも多々あったが、それでもカープ3連勝。
打線の援護があって、床田寛樹、森下暢仁、中村祐太の先発に勝ちがつく。そういう試合を3試合続けて見ることができて、(ごたごたしたこともあったけど)久しぶりに胸のすく思い。
森下の日、プロ初ホームラン(しかも3ラン)を打って、ベンチに戻ってきた大盛穂が、森下と互いににっこりしながらエアタッチしているシーン、よかったですね。
中村祐が2年ぶりの勝ち投手の権利をもってマウンドを降りるとき、松山竜平が中村の頭をポンポンとなでていたのも、なんだかよかった。
シーズンを振り返るのはまだ早いけれど、冴えない今年のカープ。それでも、森下や大盛ら若い選手が、チームの低迷モードに引きずられず、自分の力を発揮しているのを見るのは、気持ちがいい。
それにしても、10月3日の森下は素晴らしかった。
どんなに投手がいいピッチングをしても、勝てるとは限らない。でも、勝ちを引き寄せるような、負ける気がしない投球だった。
こういう人がエースと呼ばれるんだな、と。
巨人の菅野智之がデビューしたとき、兄(中学時代は野球部、めっちゃ虎ファン)が「菅野は一流」と言っていた。
当時、今ほど野球を見ていなかった私は、「へぇ~。そうなんだ~」と興味深かった。どんなところを見てそう思ったのかまで聞かなかったけれど、わかる人にはわかる何かがあるんだな、と。
10月3日、ヤクルト戦の森下を見ていて、その兄の言葉を思い出した。こういう感じなのかな、と、なんかわかった気がした。
野球のことは素人の私でも、森下の投球や姿勢を見ていると、一流だなと感じる。勝ちたい、負けたくない強い気持ちもさながら、それを支える技術も人並みではないことを。
試合数もあと残り30。選手がプロとして、いいプレーとガッツを見せてくれるのが一番の喜び。
できれば、監督やコーチ陣もそういう仕事ぶりを発揮してくれる存在であってほしいけれど、もう今季はそれはおいといて、映画や舞台と同じ。役者が輝くのが一番。
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