2020年12月3日

田中広輔がいても、いなくなっても、競争がないと。


11月30日、田中広輔がFA宣言せず、カープに残ることを表明。

河田新ヘッドコーチは熱烈ラブコールしていたようだし、佐々岡監督も「1番・ショート」として期待しているとのこと。

昨年と今年の田中を見て、どうしてそこまで熱く期待できるのか、不思議に思う。よかったころのカープの残影を見ているのではないか、目を覚ませ、客観的になれ、という気持ちにもなる。

成績が振るわなかったのは、コンディションが悪いにもかかわらず、試合に出させ続けたベンチの偏った判断のせいでもあったのだが(特に昨年)。

おかげで田中のイメージがすっかり悪くなってしまった。イメージを悪くする結果になって、田中にとって災難だったかもしれないのだが。


コンディションが整ってくれば、今年以上の活躍をしてくれるかもしれない。三連覇(勝つこと)の経験値も得難いことかもしれない。

それでも、田中の残留を低温で受け止めてしまうのは、田中というより、ベンチ(と球団)の姿勢に問題を感じるから。

過去の成績を重視して、フラットでない選手起用を続けたベンチへの不信感があるから。

不調と好調を見極め、選手を競争させてくれるならいいのだけど、今年の采配を見ていて、同じことがまた繰り返されるのではと不安になる。

いっそ田中が移籍して、小園海斗を育てる環境ができればと思っていたが、それはそれで小園にとって競争のない世界になる。

小園には田中の定位置を奪うくらいガッツを見せてほしい。それしかないね。それをちゃんと見てくれるまともな上司がいるかどうか、同じくらい心配材料だけど。


残留といえば、ソフトバンクの長谷川勇也も、FA権を行使せず、チームに残留することを決めたそうですね。

今年の日本シリーズ、最終的に最も脳に強く残ったのは、第3戦。ツーアウト満塁で代打として呼ばれた長谷川の打席。

いい当たりを見せるが好守に阻まれ、ヘッドスライディングの直後、地面にこぶしを叩きつけてくやしがっていた長谷川。

こんな選手がカープに来てくれたら、よい影響が浸透しそうと淡い夢も抱いたが、ソフトバンクに残るのね。応援してます。

長谷川のガッツとプロ根性を手本にして、どんどん競争してほしい。ぬるま湯はもう結構です。

坂倉将吾が来季、さらに會澤翼をおびやかす存在になればいいと思う。他のポジションもまたしかり。


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