5月20日、阪神戦(甲子園)、1対0。
昨日の乱打戦とは180度変わった緊迫感。ここまでの投手戦になるとは思わなかった。9回表までゼロ行進。大竹耕太郎は7回6安打99球、森下暢仁は9回6安打108球。
森下は最後までマウンドに上がった。2アウト、大山悠輔2塁打、佐藤輝明は申告敬遠、昨日1軍に戻ってきたドライチの森下翔太がサヨナラタイムリー。
開幕から5連勝の大竹とは3度目の対戦。2度の敗戦に続き、今日も打ち勝てなかった。
いつもなら、この森下を援護できない打線なんて! とおなかの底から煮えくり返るが、今日は冷静だった。
総合的に阪神が上回っていた結果だから。
どんな投手でも毎回好投できるわけでなし、そろそろ崩れる頃では? と勝機を見い出したかったが、今日の大竹、絶好調ではないなりに、またしても点を取らせない投球(というか、点を取れないカープ)。
ソフトバンク時代、交流戦では8戦全勝と聞いた。それでも現役ドラフトにリストアップされ、セに移って無敵状態。パとセは別物なんだなと感じさせられる。
それを思うと、カープを戦力外になった藤井皓哉はパ・リーグで結果を出してる。素晴らしい。
今年、大竹が交流戦でどれくらいの成績を上げるのか、楽しみ(よくても悪くても)。
森下の投球が素晴らしかったことも、負けてもいつもほど腹が立たなかった理由のひとつ。
1年目の「負ける気がしない」森下をちょっと思い出したのだ。点を与えない意志を感じた。それでも、1年目も、今日も、打線の援護がないと勝ちはつかないのだが。
手術後、復帰してから、2試合クオリティスタート(今日もです)、先発の仕事は果たしていた。でも、森下自身、まだしっくり来てなかったと思う。今日の投球から、右肘の状態が完全にいいことがわかって、嬉しかった。しかも一人で最後まで。讃えたいです。
岡田監督は「森下は良かった。久しぶりに良かったよなあ。でも9回は来ると思わんかったけどなあ」(「サンスポ」)
岡田監督は、7回99球で大竹を代えた。そこが、カープとの違い。
でも今日は、9回森下で全然納得。8回までのこの状況で、9回を投げるリリーフのプレッシャーたら半端なかったと思う。
7回無失点の大竹の後を受けた岩貞祐太と岩崎優はともに三者凡退、見事だった。だからスパッと大竹を代えられる。
調子がよかったとき(限定)の栗林良吏だったら任せたいと思ったかもしれないけど(でも延長の可能性もあった)。
9回、大山、佐藤、森下が得点にからんだところも、すごかった。3人ともドライチ(森下暢仁もドライチ)。カープはこういう点の取れる選手を獲ってこなかったわけで。ここもまた、まいりましたというところ。
それより、スタメン見てがっかりした。昨日、1番の中村貴浩はスタメンから外れた。またいつものカープに逆戻り。つまらないなぁ。つまらない(2回言った)。
新井さんは昨日の中村の初打席を見て何か思わなかったんだろうか。
8回ウラ、サードの林晃汰が木浪聖也の打球をスライディングキャッチ→送球でアウト! 森下さまのバックを守るとき大きなプレッシャーを感じていた林がよくやった。
2回には菊池涼介の好守備もあった(菊池はこれがスタンダードですが)。
今度は援護で森下を支えてください、お願いだから。