2025年4月21日

「何やっても上手く行かない」が阪神と入れ替わった日


4月20日(日)、阪神戦(甲子園)、8対

昨日、何やっても上手く行かなかった阪神。今日はカープにその台詞を。

よかったことは中村奨成が6番スタメンで2安打したことだけ。7回、菊池涼介のタイムリーゴロでかろうじて完封負けを免れたことも、か。

日曜の朝、兵庫の実家に電話したとき、「カープ、強いから嫌やわ〜」と、阪神ファンの母。心の中で「強くは、ないです」ときっぱり否定。

勝った負けたでストレートに強い弱いを語る母は清々しい。母よ、見てくれましたか。カープ、そんなには強くないです。


阪神ドラ1の伊原陵人が初先発。めりはりのついた投球フォーム、上げた右足のつま先がピーン。イキがいい。球に力感じる。

このリズムのよさは打線に波及しそう。と感じていたら、その通りになった。

3月30日の阪神戦、テンポよい投球で7回途中無失点2安打で抑え、開幕から3連勝の森翔平。1回、佐藤輝明に2ラン。3回、佐藤にまたタイムリー4回3失点で降板


開幕してからずっと先発投手が5回以上投げていたという連続記録は、今日「18」で止まった。

そんな素晴らしい記録が。昨年に続き、カープ投手陣が充実。

今のとこ、投手だけに負荷はかかっていなさそうだが(まだ4月だから。大瀬良大地と玉村昇悟に勝利は授けられていないが)、昨年の轍を踏まないよう、長いスパンでコンスタントに先発投手が結果を出せるよう、援護よろしくお願いします。

週刊ベースボールonline』に、森が大竹耕太郎のようにブレイクする可能性があるという記事があった。

これまで何度大竹に屈辱を与えられたことか(今年はまだ2軍)。森が阪神に嫌な思いをさせたのはまだ1度だけ。そう簡単にはいかない。


5回、2番手の鈴木健矢も佐藤に3ラン。今日は佐藤デーなのか。

しかし、佐藤の3度の打点には、近本光司がすべて内野安打でしぶとく出塁しているという事実があった。

今日、末包昇大は1安打。二俣翔一、矢野雅哉、小園海斗の1〜3番は、ノーヒットどころか、ノー出塁

末包の打たない試合はたいてい負けるが、これでは打点の上げようがない。


8回、岡本駿は今日もファーストストライク。奨成のマルチヒットしかいいことなかった試合、せめて岡本の防御率0.00を見届けて終わりたい。

と心づもりしていたら、1アウト1塁2塁。坂本誠志郎への初球がすっぽ抜け、頭部にデッドボール。

藤川監督がベンチから激昂して出てきた。選手を率いる監督からしたら、抗議は当然のこと。ただ、岡本はどう見ても故意でなかった。

当事者の坂本が監督を制止していた。坂本は「今のところ大丈夫」とコメント。どうか大事ありませんように。

ときにのったり牧歌的に感じるプロ野球。こういうとき、投げる方も、打つ方も(ときには守る方も)、危険と背中合わせの仕事と知らされる。危険球の経験者、黒原拓未が岡本のケアをしてくれたら嬉しい。ところで黒原、今どこにいるのー?


昨日、「今は野球になってない」と言っていた藤川監督。

理知的な解説を聞かせてくれた藤川監督が、実際に現場に立って、おそらく理想通りにばかり事が運ぶわけでないだろうことは想像できた。

そういうとき、藤川監督がどんな指揮(行動)をするのか興味があった。

野球をコントロールするのは難しい。自分自身をコントロールをすることも難しい。そんなふうにも見えた3連戦。
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