2026年3月3日

野球ファンにぜひ読んでほしい本、『労組日本プロ野球選手会をつくった男たち』


1月にご紹介した、木村元彦さんの『労組日本プロ野球選手会をつくった男たち』。


もともと、ラジオで聴いた木村さんへのインタビューがとても面白く、読み始めたのですが(「武田砂鉄 ラジオマガジン」文化放送、12月29日)、プロ野球ファンにも、そうでない方にも、知っておいてほしくなることがたくさん書かれていました。

選手会長をつとめたことのある、新井さんや會澤翼にも取材して書かれた章があるので、ぜひカープファンのみなさんにも読んでほしいです。

本を読んで知ったことはたくさんあって書ききれないほどですが、こちらこちらのブログ記事にて、木村さんがラジオで語ってくださっていたとき、グッときたいくつかについて触れていますので、よろしければ読んでいただけたら嬉しいです。


そもそも、プロ野球の労組ができたのが、1985年だったということに驚いた。

若い方からすると随分昔のことと思われるかもしれないけれど、長嶋茂雄さんや王貞治さんが現役で活躍されていたときには、まだ選手たちが自分たちの権利について、NPB(球団やオーナー)について、何も言えない状況だったことに驚いた。

労組を立ち上げる中心人物となったのが中畑清さん。

2016年1月、栗山英樹さんが野球殿堂入りしたとき、「サンデーモーニング」で、中畑さんが落合博満さんに「俺も選ばれないかな?」と、冗談めかしてあの人懐っこい笑顔で聞いていた。


落合さんには「名前は挙がってないね」とすげなく返されたいたけれど、中畑さんが労組を立ち上げるためにしてきたことはもっと知られて、もっと評価されていいことなのではないかと強く思ってしまう。

木村さんによると、メジャーで劇的に選手の待遇を改善させることになる労組を立ち上げたのは、マービン・ミラーという労働活動家。しかし、日本では、現役の選手たちだった。

ただでさえ競争の厳しいプレーの世界に身を置きながら、無償に近い形で、選手たちの権利を向上させるために力を尽くしてきた選手たちがいること、ぜひ知ってほしいです。


ラジオで砂鉄さんが語っていたように、こ
の本
を読むと、選手のイメージがガラッと変わります。グラウンド外でどういうアプローチをしてきたかっていうのがよくわかります。

中畑さんら、立ち上げに関わった選手へのリスペクトの気持ち、もっと大きくなると思います。古田敦也さんや田尾安志さんのことも。

一方で、NPBを牛耳っていた巨人の元オーナー・渡邉恒雄や、現楽天のオーナー・三木谷浩史らの、現場へのリスペクトのなさにも、むかっ腹立ちます(さん付けする気にはとてもなれない)。

ここから話の本丸、新井さんや會澤について書こうと思いましたが、長くなりそうなので、次回必ずや(WBCや開幕でわんわんする前に)。

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