2018年3月5日

行きずりの人は言った。「マツダスタジアムって雰囲気いいんですよ」

カープの公式サイトを見ると、修学旅行カープ観戦!の可愛いらしい案内が。

むかーし、むかーし、昭和の頃。
歌番組(公開収録してるタイプのもの)を見ていると、司会者の「今日は、○○県の○○学校のみなさんが観覧にいらっしゃってま〜す」という声を合図に、客席で手を振っている学生さんたちが映る、という場面を時おり見かけたものでした。

ライブの空間を味わえる機会は、なかなか得難いもの。修学旅行だもの。出演者を選ぶことはできないけれど、いいな〜とテレビを眺めていたものでした。

球場で野球を観るというのも、またしかり。カープファンの子どもばかりとは限らないけれど(そもそも野球を見るのが好きなのかどうかも)、球場のあの雰囲気を味わって何か感じてもらえたとしたら、野球ファンとしては嬉しいかぎりです。



マツダスタジアムで行われた2015年のオールスター第2戦を見たのは、温泉地でした。宿泊施設の温泉の休憩所にて、大画面テレビの前で黒田博樹のピッチングをかぶりついて見ていた私と家族。

すると、お風呂に入りにきた人、お風呂から出てきた人が、入れ替わり立ち替わり、「あ。黒田」と、しばし足を止めて、ゲームを見てゆくのでした。

そのとき、30代くらいの男性が連れの人に「マツダスタジアムって、すごい雰囲気いいんですよ。家族で楽しみに来てる人も多くて」と話していたのが、とても印象的でした。

野球を観戦するだけでなく、スタジアムそのものを楽しめるようボールパーク化をすすめているマツダスタジアムの試みはいろんなところで紹介されていますが、何気ないゆきずりの人の会話からそのことを知ることができるなんて。取材記事を読んだとき以上に心に残ったのでした。

そう言われてみると……。数年前、東京ドームに巨人広島戦を見に行ったとき、客席に家族連れはあまりいませんでした。平日の夜でしたから、当然と言えば、当然。

どちらかというと、野球が好きで見に来ている人、野球おたくっぽい人たちが多い印象でした。そんな人たちが、いそいそ、わらわらと、球場に向かうさまを見ているのは、それはそれで味わいあって面白かったです。

どっちにしても、球場に足を運ぶのは心浮き立ちますな〜。



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