10月26日、ワールドシリーズも日本シリーズも、両チーム1勝1敗に並んでホッ。
山本由伸がポストシーズン2度目の完投。
山本の中では山本なりのいろんな変化が起きているんだろうけど、大きくはない体から醸し出すパーフェクト感。舞台は違えど、まるでオリックスにいたときみたいな平常運転、素晴らしすぎる。
昨日の第1戦、ポストシーズン絶好調だった、ドジャース先発・スネルが不安定。チーム事情があるんだろうけど、けっこう監督ひっぱった。6回、フォア、ヒット、デッドボールでノーアウト満塁になって、やっと交代。
しかし、ことごとく継投はまらず、出る投手出る投手打たれ、6回だけで9失点。
大谷翔平は7回に2ラン打って一矢報いたが、そもそも2回の満塁で凡退して流れをブルージェイズに渡していた。ドジャースもこんな試合するんだと、既視感満載だった。
それだけに、今日の山本の9回1失点、チームを勝ちに導く投球に感動。
日本シリーズは最初、阪神を応援するつもりでいたんです、頭では。
今季、セ・リーグで唯一まともな野球をしていた阪神は大差でリーグ優勝。セのチームはこれから阪神を追い抜くためにやっていかなきゃいけないん。だからこそ日本一になってもらいたい、と。
でも昨日、試合が始まったら、即座にソフトバンクを応援していた。なんかこのまま阪神が日本一になったら、藤川監督が調子にのる感じがして、嫌な感じがしたのだ。
阪神の選手はね、自分たちの仕事をして自信をつけていて、悔しいけど投打ともにいい感じだと思うんですよ。
昨日の第1戦は、有原航平と村上頌樹の投手戦=ロースコア戦。
ソフトバンクに先制されても、6回、近本光司が打ち、盗塁し、中野拓夢が絶妙なセーフティバント、流れがじわじわ阪神に。
森下翔太のタイムリーゴロ、佐藤輝明のタイムリーで逆転。村上が尻上がりに調子をあげ、石井大智が出てきたら、もう決まり。
絵に描いたような展開で、1対2でソフトバンクを制す。阪神、強い、くやしー。
しかし第2戦、先発はデュプランティエと上沢直之。投手変われば、試合も変わる。ソフトバンク14安打(阪神7安打)で、10対1と大勝。よしよし。
藤川監督、解説者時代は、その解説を聞くのが楽しみで大好きだった。しかし、監督となると、なんというか大らかさを感じないというか。
今日も大量失点して、ベンチで硬い表情。試合への感情が出る、それもまた勝負師として当然のことかもしれない。でも、器、小さいと見た。
コーチ経験を経ずに監督就任という、新井さんと同じコースをたどった藤川監督。解説者としては見事だったけど、実際に現場で指揮を執ると、どうなんだろうと、興味を持っていた。
そして1年目でリーグ優勝してしまった。ただ、投打ともに戦力(人材)が充実している今の阪神での優勝。「名将」と呼ぶのには早すぎる。
もし、藤川監督が、今のカープの選手(とフロント)でカープの指揮を執ったとして……1年は拙速なので3年差し上げましょう。
それでカープを優勝に導いたら、名将と呼んでもいい。やってごろうじろ?(大変なんだから)
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