5月15日、中日戦(ナゴヤドーム)。
ここまで3連勝と好投を続けていたカープの先発・中村祐太が、4回6失点で降板。
この日は高めの球が多かった。どうした祐太。もともと速い球を投げるタイプではないピッチャーがコントロールを悪くするとこうなる……という図式を見るような、相手にとっては打ちごろの球に。
初めて立つナゴヤドームのマウンドに「傾斜があって、体がコントロールできなかった」と、苦しんだようです。(詳しくは「デイリー」2018年5月16日をどうぞ)
日本からメジャーに渡ったピッチャーが、マウンドの状態やボールの感触など、日本の環境との違いについて語るのをよく耳にします。日本のマウンドが柔らかく角度が低いのに比べ、メジャーのマウンドは硬く、傾斜があるということを。
そのことは、日本にやってきた外国人選手が日本のマウンドにどうアジャストしようとしていたかという話と照らし合わせると、いっそう違いがクリアに見えてきます。
そこで、逆に、日本でプレイする外国人選手たちは日本の環境についてどう感じているのかをたずねたという興味深い記事を、web SPORTIVA(2015年3月23日)で見つけました。
ロッテに在籍していたカルロス・ロサも日本の柔らかいマウンドには苦労したとのことでしたが、札幌ドームとナゴヤドームはマウンドが硬いので、とても投げやすかったと話していました。
ナゴヤドームはやっぱり、日本の球場の中では特異なマウンドなのですね。
カープに在籍していたこともあるデニス・サファテ(現ソフトバンク)も、マツダスタジアムの柔らかいマウンドに最初はかなり苦労したようです。
グラウンドの堅さについては、ナゴヤドームの対極にあるマツダスタジアム。野外か屋内かというだけでも、観戦する側としてはものすごく大きな雰囲気の違いを感じていますが。
今シーズンからメジャーに渡った大谷翔平にとって、マウンドに関しては、日本ハムファイターズ時代になじんでいたアメリカナイズされた札幌ドームが、メジャーへのアジャストに少し有利だったのかな? と、ふと思いを馳せました。
もはやそんなことさえ小さく感じるくらい、メジャーで身体いっぱいに野球を楽しんでいるように見える大谷ですが。
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