5月13日、雨のため阪神戦が中止。5月14日はゲームのない月曜日。
2連休ということで、最近見つけた野球ネタを。
小説家・村上春樹さんが読者の質問に答えるという企画に、世界中から集まった3万7465通のメール。その中から3716通に村上さんが返事のメールを書き、そこからさらに473通のやりとりを選んで収録したという怒濤のメール問答集、『村上さんのところ』(新潮文庫)。
人生相談あれば、村上さんの好きなものをたずねる素朴な質問あり、作品や創作についてや社会問題に至るまで、さまざま雑多な質問に、村上さんが一人で延々と答えていて、たんたんとした可笑しみがあります。スワローズファンとしても有名な村上さんに、野球にまつわる質問も時おり登場します。
その中に、こんな質問が。
「もし野球選手だったら、どのポジションに?」
村上さんの答えは……「二塁手に興味があります。すごく頭を使うポジションだし、やりがいあるだろうなと思います」。
早稲田大学時代、体育の授業でソフトボールを選択して、そのとき二塁を守っていた村上さん。複雑なカバープレイなどをずいぶんとたたき込まれ、二塁手の魅力にとりつかれたのだとか。
教わったのは、西大立目 永(にしおおたちめ・ひさし)さん。高校野球の審判として、甲子園で活躍された方だそうです。
この西大立目さんの指導が理論的で、ほんとうにうまかったとのこと。村上さんが大学時代に学んだことの中でも、いちばん有益だったと思える授業だったそうです。
以前、村上さんが古田敦也さんに会う機会があったとき、西大立目先生の話をしたら、「え、村上さんは西大立目さんに教わったんですか。それはうらやましいなあ」と言われたそうです。古田さんにも一目置かれるような方だったのですね。
二塁手と言えば、自ずと思い浮かぶのが、カープの菊池涼介。
『週刊現代』(2018年3月24日号)の「プロが選んだ本当にうまい野球選手」の中でも、仁志敏久さんは、菊池の名前をあげていました。
仁志さんと言えば、巨人などで活躍したセカンドの名手。「ジャンクSPORTS 」の司会をつとめる、浜ちゃんこと浜田雅功さんも大ファンだった人。
巨人が仁志をトレードで横浜に放出したとき、浜ちゃんは巨人ファンをきっぱりやめたそう。「抜けたー。と思った打球のところに、絶対、仁志がいるんですよ。何回あれで助かったかっていうことを(巨人は)わかってないのかなぁと思って!」と愛をこめて力説する浜ちゃん(2018年2月18日放送分)。
「仁志、そこにおるぅ?」と言いたくなる絶妙のポジショニングでキャーッチ。それは今、まさしく私たちが菊池から見る、日常の風景。
仁志さんは、菊池について「1試合に何回もファインプレーを出せる集中力も驚異的です」と賞賛していました。
何試合かに一度、ファインプレーがある……というのは、どのチームでも起こり得ること。でも、菊池の場合、毎試合のように、「菊池、そこにおるぅ?」というプレーが珍しくありません。
当たり前のように毎試合のように名プレーを見られるなんて、ものすごく恵まれている状況。
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