カープの先発・ジョンソンは初回、先頭打者からいきなり3者連続ヒット。なかなか1アウトがとれません。7月26日の藤浪晋太郎か。
スリーアウトをとるのに時間かかっていました。4安打で、2失点。ですが、初回乱れても徐々に自分のペースを取り戻す、それがジョンソンスタンダード。
この日も、2回以降は無失点。5回を投げて球数は97球と少し多めでしたが、台所事情を考えるともう1回投げてほしかったところ。ですが、6回、ツーアウト2塁3塁のチャンスの場面でジョンソンに打席が回ってきて、新井貴浩と交代。
この日の新井さんは、ヤクルトの小川泰弘から神宮球場で逆転3ランを放った2017年の七夕の夜の再来とは行きませんでしたが。
このあと、6回を一岡竜司、7回を永川勝浩、8回をフランソワと無失点リレーが続きます。しびれます。フランソワの三者凡退にはことさら。
9回のマウンドには、中﨑翔太が。ワンアウトとったところで連打を許し、ヤクルトが1点を追加。そして、ツーアウト満塁の場面で、打席にはバレンティン。
もう中﨑さんてば。最後の最後に劇場をここまで盛り上げなくっていいんですよ。お気遣いなぐ(「あまちゃん」の夏ばっぱで)。
しかし、さらに劇場を盛り立てたのは、捕手の石原慶幸だった。3球連続でインサイド攻め。ボール・空振り・ゴロと、3球でバレンティンを仕留めました。
しびれました。會澤翼ではこの光景は見られなかったと思われます。いえ、他チームの捕手でもなかなか。3球すべてインサイドを要求した石原もすごかったが、それに応えた中﨑も素晴らしかった。
この日は、先発ジョンソンからリリーフ陣の一岡・永川・フランスア・中﨑の投手リレーがよい仕事を見せてくれましたが、ヤクルトの先発・小川と、ベテランの中継ぎ・近藤一樹から点を奪った打線も素晴らしかった。
リリーフ陣の負担がなるたけ軽くなるよう、先発が腰をすえて長いイニングを投げてくれることが期待されますが、それには打線ができるだけ点を多くとって、先発が1イニングでも長く投げられる状況を作り出すことも大切。
武士は相身互いではないですが、先発の踏ん張りも、打線が機能することも、ともに欠かせない要素。と、当たり前のことを改めて感じた真夏の神宮戦でした。
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