引き分けはさんで6連敗。試合のない2日間、負けのない2日間、穏やかです。この静かな時間、戦士の休息・・・ちがーう。仕事してなかった人、仕事して。
元気のない打線とは裏腹に、投手陣は、やる気だ。
8日、中日戦に先発予定の九里亜蓮。「前回はリズムの悪いふがいない投球をしてしまったので、攻撃面にリズムが生まれるようなテンポで投げていきたい」と、自分の仕事を見すえてる。
9日、先発予定の玉村昇悟は「ドンドン押していくのが自分のスタイル。しっかりと打者と勝負していきたい」と、勝つ気満々。(「デイリースポーツ」)
巨人との3連戦、先発としての仕事を果たしながらも打線の援護のなかった3人も、凛々しい。
中8日で、12日のヤクルト戦に先発予定の森下暢仁は、「早く投げたい」。(「日刊スポーツ」)
「早く投げたい」って、すごくいい。「PK蹴りたくない」って空気の出てる選手は、PK失敗します。この勝負していく感じ、打撃陣にもほしい。ものすごくほしい。
チャンスに打席が回ってきたとき、「やったるぜー」という空気出てる選手、今どれだけいます?
5月4日、7回1失点と粘った床田寛樹は「連続でいい投球をしないといけない。次の登板がすごく大事になる。何とか粘り強く投げたい」。(「デイリースポーツ」)
5月5日、6回1失点の高橋昂也は「貢献していきたい。変わらずにやっていきたい」。(「デイリースポーツ」)
報われなさが死屍累々のカープ先発陣(リリーフ陣も)のこの姿勢、連敗続きのカープにあって、救いの一つ。
今年の阪神、新人・佐藤輝明の加入でガラッと雰囲気明るくなって、いけいけモード。
かつて、田中将大が楽天を日本一に導いたように、一人の選手の存在が大きくチームを勝ちに導くことって、まれにあります(もちろん、他の選手の好調もあってこそ)。
チームリーダー不在のカープにあって、投手陣が引っ張ってくれている。かろうじてチームの状態を保ってくれている。
打撃陣、何とかそれにそろそろ応えてくれまいか。
しかし、5月5日、巨人に完封負けした試合後に、河田ヘッドコーチがこんな言葉。
「やるべきことはやっているし、練習をしていないわけではないけど。みんなの奮起というか、結果が出てくるのを待つしかない」(「サンスポ」)
田中広輔の復調を待つ河田ヘッド。ほんとうに見守るのがお好きなのね。
練習はほかのチームもやってます。やるべきこと、ほんとにやりきっていると言えるのか。変えていく、仕掛けていく気はないの? ベンチから諦めの空気、プシュゥゥッと出したらあきませんて。