2022年1月31日

ここがヘンだよ野球界・・・センバツ東海地区代表の件について


「試合」という結果を出せるものがあるのに、選ぶ人の主観が入ってくる春のセンバツ高校野球。

うさんくさいと常々思っていました。春と夏の大会、それぞれに歴史があるんでしょうけれど、春もトーナメント方式にすればいいのにと、かねがね思っていました。

東海地区の出場高校。秋の東海大会で準優勝した聖隷クリストファーではなく、ベスト4だった大垣日大が選ばれたことでざわついていると知り、胸がざらつきました。


敗戦後、GHQから「年に2回も全国大会は必要か。夏の大会だけでいいのでは?」とクレームが。大会廃止の危機を回避するために、選抜という招待試合の形をとって、春の大会の再開にこぎつけた歴史があるとのこと。(「Yahoo!ニュース THE PAGE」)

そういう経緯があったとはいえ、GHQて。もう時代も変わった。春も夏もトーナメント方式で、出場校をフラットに選べばいいと思うのだが、一度決まったことは、なかなか変えられない見本がここにも。

玉村昇悟の出身高、福井の丹生も21世紀枠で選ばれた。応援したいけれど、21世紀枠も、もうとっぱらっていいと思う。

甲子園に出たくて練習してきた選手には、スカッと地区予選を勝ち抜いた結果で出場権を与えてあげてほしい。

フランスのフィギュアスケーター、ボナリー選手が、1994年の世界選手権で、審査員の判定に納得できず、2位の表彰台に上るのを拒んだことがあった(最後には上ったのだけど)。現在は判定がかなり数値化されてきたかもしれないが、フィギュアはタイムを競う競技と違って、多少なりとも主観が入る競技。

野球の試合に主観が入るなんて、普通に考えておかしい。選手の起用には主観が入るとしても。


昨日、たまたまブックマークの整理をしていたら、「98%の監督が口にしている3つのNGワード……名将が指摘する“逆効果”な指導法」という記事を見つけた。(「Full-Count」2021年12月2日)

読んだとき、いいなと思ってブックマークしていたもの。読み返してみたら、なんと、聖隷クリストファーの監督をつとめる上村敏正さんの記事でした。

上村さんは、たいていの監督が言っているであろう、「三振するな」「四球を出すな」「エラーをするな」は、選手には言わないようにしているそうです。

「コップの水をこぼすな」と言われた子どもが緊張してしまうのと同じで、そんなことで萎縮させるより、「どうしたら四球を出さないのか」「どうやって三振しないようにするのか」を選手に考えさせながら、具体的な助言をしているようです。

あぁ、どこぞの四球に目くじらを立てる投手出身の監督に聞かせたい!


記事の冒頭に、「静岡県にある聖隷クリストファー高が今秋の東海大会で準優勝し、来春の選抜出場を確実にした」とあり、胸が痛くなるような気持ちに。

今は少しずつ変わってきているのだろうけど、精神主義でなく、しなやかで客観的な指導をしてきた監督と選手たちが出した結果が大切にされないなんて、ぐれそうになります。

野球は用具代が高いとか、手軽に楽しめない理由も小さくはないだろうけど、野球よりサッカーを選ぶ子どもたちが増えているのは、どこか古臭い、変わりそうにない体質みたいなのを感じ取っていることも少なからずあるんじゃないかと、うがってみるのでした。

昨年5月、山下良美さんが女性審判員として初めてJリーグの主審を担当したというニュースを聞いたとき、サッカーと野球の違いをものすごく感じた。

なにもかも同じにすることはないけれど、それくらいサッカーが柔軟ということ。

なんかヘンだよ、野球界。そう思うことは1つずつ変えていってほしい。野球を面白いと思ってくれる(プレーする)人が増えるといいな、って。だって、面白いもん、野球。
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