2017年10月にブログを始めてから、累計で一番アクセスの多い記事が、なぜか「羽生善治さんと赤いカープ帽」(2018年1月24日)。
このブログに訪れてくださるのは、にほんブログ村や人気ブログランキング経由のカープファンの方がおそらくメイン。
人気ブログの足元にも及びませんが、それでも、このこぢんまりとしたブログに毎日たくさんの方々が来てくださって。始めた当初、カープ人気の大きさを感じたのでした。
ところが、この羽生さんの記事に限っては、キーワード検索で来てくださった方がかなり多い模様。それも、ある1~2時間に集中してアクセスのあったことが何度か。どなたかがどこで紹介してくださったのか? という思わぬ現象が。
将棋人気の大きさもまた、このブログを通して思いがけず知るのでした。
その羽生善治九段。2月4日、A級からB級1組への降格が決まった。
羽生さん、51歳。10代の藤井聡太君が大躍進するのと入れ替わるように、かつての大スターがB級に。いつかはやって来るものだとしても、衝撃が走った。
A級の定員は10人。まぎれもなく、選ばれし10人。でも、これは、春のセンバツ高校野球みたいに、誰かの主観で決まるものでも何でもない。対戦結果で客観的に決まるもの。
だから、厳しくも、すがすがしい現実を目の当たりにすることに。
プロ野球も誰でも入れるわけでない厳しい世界ですが、将棋はさらに実力(対戦結果)が物差しの、狭き門。
将棋の厳しさに比べたら、プロ野球は、まだまだ甘いんじゃないかと思うことさえある。引退時期が本人に託されている部分も選手によってはあったり、ずっと2軍にいるのに戦力外にならない選手もいる(カープで言えば、あの選手だ)。
A級から降格した棋士は、B級以下で(昇格目指して)将棋を続ける人もいれば、階級に属さず、タイトル戦などには挑戦できるというフリークラスに転身する人もいるそうです。
A級から降格した棋士は、B級以下で(昇格目指して)将棋を続ける人もいれば、階級に属さず、タイトル戦などには挑戦できるというフリークラスに転身する人もいるそうです。
かつて十七世名人だった谷川浩司さん(59歳)。かつての貴公子は現在、B級2組で戦い続けている。
比較にならないけれど、戦力外通告されてもなお独立リーグでNPB復帰を目指す選手のような粘り強さを感じて、静かに感動してしまいます。応援したくなります。
降格が決まったとき、羽生さんは「(来期について)特にまだ何も考えていない」。
この言葉、1軍昇格を目指して頑張っていたさなか、突然戦力外を告げられた今村猛と、ちょっと重なる。比べられることではないんだけど。
羽生さんはこれからどうするんだろう。戦力外の男たち以上に、見届けたくなるものがあります。