2022年2月26日

四球の減らし方・・・投手はコントロールと言うけれど


なんか、「地球の歩き方」みたいなタイトルです(どうでもいい)。

ついにオープン戦が始まる日に、ちょっと時間は逆戻りしますが、冬のオリンピック。2月11日、スノーボード男子ハーフパイプで金メダルをとった平野歩夢。滑りも、適当なことを言わないインタビューも素晴らしかった。

この競技、3回トライして、ベストスコアを競うというスタイルがいいなと思った。3回のスコアの合計(平均)でないところ、いい滑りをしたら、その一発で決まる。そこが評価されるところが気持ちいい。

かと言って、滑走順や他の選手の点数によって、いろいろ駆け引きが出てくる複雑さがある。そんな単純でないところも、面白い。


2月始め、春のキャンプで、中日の落合英二ヘッド兼投手コーチが、1軍の紅白戦登板投手を決める「ストライクテスト」を行う・・・という記事を読んだ。(「日刊スポーツ」)

中日のストライクテスト。ブルペンで直球を10球×3セット投げ、ストライク率の高い選手を紅白戦に登板させるという、若手選手を対象にしたもの。

言い換えれば、「フォアを出すな(できるだけ)」ということなのかな、とも思った。そう単純なことではないかもしれないけど。


投手陣にとって、いや、チームにとって、ときに悩ましい四球。「投手のエラー」とまで言われる四球。

失点につながることもあるし、守りのリズムも悪くなる。球数かさめば長いイニングも投げられない。いくら、いい一球をズドント投げても、フォアを出したら水の泡的なときもある。

「狙ったところに投げるのがプロ。投げる能力を身につけ、そこから抑える能力をつけてほしい」と、落合ヘッド。ごもっともです。

それくらいファオはゲームの致命傷になることがある。もっと減らせ、もっと意識しろ。ということなのだろうけど、学校のテストみたい。その投手が持っている持ち味を、かえって奪ったりはしないのだろうか。


現役時代、おそろしくコントロールがよかったというカープOBの北別府学さんも「投手で最も必要なのはコントロール。スピードは2番目でいい」と言っていた。(「デイリースポーツ」)

そうか、そうなのか。そうなのかもしれない。でも、一番大事なのは、試合に勝つことなのでは?

以前もブログで書いたけれど、近鉄時代の野茂英雄さん。西武戦で合計16の四球を与え、プロのワースト記録を塗りかえた試合があった。

しかし、この日、野茂さんは完投、8対3で勝ち投手になったという、つわものエピソード。


四球を出さないにこしたことはないけれど、四球に過剰になることで個々の投手の持ち味を消してしまうことがあったとしたら、本末転倒のような。

そうは言っても、オフシーズン、お正月番組で奥川恭伸や柳裕也が試合以外でもコントロールのよさを発揮していたのを見ると、ほんと素晴らしいと思います。思いますが、野茂さんも素晴らしいと思うのです。

ともあれ、今シーズン、中日のフォアが減るかどうか。実験結果が楽しみ。
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