2022年7月27日

年々牧歌的になるオールスター、凄みを感じた選手はこの人


7月26日、オールスター(PayPayドーム)、2対3。パがサヨナラ勝ち。

年に一度のお祭り、そういう気分が年々高まっているような朗らかなオールスターだった。

2回ウラ、山川穂高にホームラン打たれた青柳晃洋が、「お見事」と言わんばかりに両手で拍手。

9回ウラ、森下暢仁が2アウトで、清宮幸太郎にさよならホームランを打たれたときも、すがすがしそうな笑顔(森下は日頃からホームラン打たれても、ガックリしたところは見せない。そういうところもエース然としていて、いい)。


1990年のオールスター。セ・リーグのファン投票1位に選ばれた新人・与田剛が、清原和博にデッカイ1発を打たれた後、落合博満がホームラン返し。試合後、落合さんは「うちの若いもんが打たれたから、やり返した」と言っていたそうだ。

王貞治さんの名言、「野球はケンカと一緒。勝たなきゃ意味がない」を体現する落合さん。

いまやオールスターは選手たちの楽しい交流の場。お祭りだからこれでいいのかもしれないけど、ちょっと物足りない。

カープは常のペナントレースでも「ケンカに勝つ気はあるんかい?」 という試合を多々見せてくれているので、物足りないことこの上ない。


そんな殺気のないオールスターにあって、5回、ロッテの小野郁の投球は凄みがあった。6回の平良海馬も。

平良君は、6月11日、ベルーナドームでナマで見て、「球、はやっ!」と感動した(その後に投げた矢崎拓也には「球、つよっ!」と、これまた感動した)。

で、カープの人たちは、小園海斗が6回と9回、ともに初球を外野フライ。あ、小園だ。いつもの小園だ。

坂倉将吾がファーストで途中出場(パスボールの心配なし)。坂倉も7回、初球をキャッチャーフライ。サラッと終ったが、本人はオールスターを満喫したようで、それはよかった。(「スポニチ」)


しかし、急きょ出場の決まった森下に、しかも7月23日のヤクルト戦で投げたばかりの森下に2イニング投げさせるとは。

高津監督、自チームでは投手に無理をさせないマネジメントが高く評価されているが、7月20日が最終登板だった高橋奎二が2イニングでもよくない? なんだかな。

かつては、オールスターと言えど、相手チームの選手を疲労させ、リーグ優勝への手綱を緩めない采配もあったと聞く。年々、牧歌的になるオールスターにあって、高津監督は旧式采配を披露。それも勝負。でも、器、小さくないか。

今日は、床田寛樹が先発。床田はカープの中でも、数少ない「ケンカ」を感じさせてくれる選手。佐々木朗希との投げあい、思う存分やっとくれ。
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