2022年7月4日

佐々岡監督の采配云々よりも選手にしっかりしてほしいこと


7月3日、巨人戦(マツダスタジアム)、5対7。

昨日の、森下暢仁の熱投と4番マクブルームのさよならホームランの流れを感じるゲームの序盤だった。

先発の九里亜蓮が久しぶりにテンポのよい投球で、4回まで無失点。そのウラ、菊池涼介、マクブルーム、坂倉将吾、小園海斗ら中軸の連打、中村健人の犠牲フライで3点先制。九里を後押し。

1週間前、7回無失点で勝ちがつかなかった九里に、1ヵ月勝ちがついてない九里に、「今日こそ」とファンが思ったこの展開。きっと九里自身も。


それがメンタルに影響したかどうかわからないけど、直後の5回、大城卓三にホームランを打たれる。あ、また出た。今季の九里、援護の直後の失点が目に余る。

その後も、ヒットにフォア2つ、流れが悪くなってきた。岡本和真のセンターフライを上本崇司がダイビングキャッチして1点でとどまったけど、今季の九里への信頼感、うすっ。

急に大金得て(いうても3点ですわ)、浮き足立った人みたいに見られても、おかしないですわ。

だから、九里を降板させたとき、いつも引っ張る佐々岡監督、思いきったな、珍しく早めに動いたな、と思った。そうされても仕方ないな、とも思った。


で、九里に代わってケムナ誠が出てきた。連投が気になったけど、昨日の9回を抑えたことで、信頼して託したんだと理解できなくもなかった。6回、ケムナに任せて勝ちパにつなげたい、そう思いたかった。

が、いきなり坂本勇人にホームラン。フォアがらみでもう1点。なんか空気が悪くなった。

九里が思いのほか早い降板。準備ができてなかったのかもしれない。指示も遅かったのかもしれない(カープって、いつもブルペンのプランが後手に回ってそう。これも何とかしてほしい)。でも、ここは抑えてほしかった。


佐々岡監督の采配が裏目に出た投手交代は山ほどあるけれど、この日は、九里とケムナにしっかりしてほしかった。昨日、炎天下をひとり8回無失点で投げきった森下のことを思うと、いろんな意味でレベルの違いを感じてしまった。

気力だけで勝てるほどプロの世界は甘くない。技術の差もある。でも、同じレベルの技術を持った選手が並んだとき、やっぱり「勝つ(負けない)意志」が作用すると思う。

巨人は手ごわいと思うほどの迫力なかった。ヤクルト戦と違って、意志をしっかり持って工夫すれば、勝てる手ごたえはあった。

だから勝ちたかった。3連勝したかった。でも、そこで勝ちきれないのは弱い証拠なのかもしれないけど。


7回、矢崎拓也が坂本に同点弾を、8回、森浦大輔が逆転打を打たれたこと以上に、九里とケムナに正直、がっかりした。

矢崎と森浦、最近がんばってくれていた。時には打たれることもある(連鎖反応のようにみな打たれてしまうというのは何とかならないのかと思ってしまうけど。9回のターリーも)。

でも、九里とケムナは、「いいとき」と「よくないとき」が振り子のように波がある。そこに信頼の差が出る。

7回ウラ、マクブルームが同点の2点タイムリーを打ってくれたのは頼もしかったが、今日は4本のホームランで効率よく点をとられた。

次回の阪神戦。これまでのように行くかどうか、選手の入れ替えがあるかどうか、楽しみ。
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