2024年5月17日

コーチで変わる! 大型補強だけじゃなかったソフトバンク快進撃


画面に拘束されず、雑誌感覚で(雑談感覚で?)いろんな情報が入ってくるところが好きで、ラジオを好んで聴いてます。

球界のトピックスを取り上げる番組、「石橋貴明のGATE7」(TBSラジオ)もよく聴いてます。

五十嵐亮太さんがゲストの5月12日、こんな興味深い話がありました。

今季のソフトバンクの快進撃について、山川穂高を補強して得点力を上げた打線についてはよく取り上げられているけれど、五十嵐さんは投手陣に目を向けていました。


「ソフトバンク、投手陣がいい。とくに先発。何が変わったかというと、戻ってきた倉野さんの存在が大きい」(五十嵐さんのソフトバンク時代、倉野信次さんはコーチとして在籍していた)

去年と比較した場合、フォアボールが減っている。ピッチャー陣が全体的にストライクゾーンに投げ込めている。メジャーリーグでもゾーンに投げ込めているピッチャーが強い(今永選手なんかもそう)。高めのまっすぐだったり、低めの変化球振らせるとか、ストライクゾーンでどんどん勝負して、ピッチャー有利な展開に進めていけるようになっている、と。

で、倉野コーチに「絶対にストライクゾーンで勝負しろって言ってるんでしょ?」って聞いたら、「そうだよ」って。


ピッチャー心理からすると、打たれたくない気持ちが強ければ強いほど、ボールゾーンに投げてしまう。きわどいところを狙うんじゃなくて、甘くてもいいからとにかくゾーンで勝負しろ、打たれても仕方ない、という野球をやっている。

それが中継ぎも先発も、めちゃくちゃいい方向に行っている、と。

現在、ソフトバンクの防御率は2.05で、両リーグトップ(カープは2.31、僅差でリーグ3位、ピッチャーは頑張っている)。

ピッチャー陣は去年と大きく変わっていない中、「コーチが変わればこんなに変わるんだなと思いました」と、五十嵐さん。

ちなみに守護神のオスナは今年そんなによくないけれど、打線が点を取ってくれているという、うらやましい話もありますが。


プロの世界で、名コーチとはどんな存在なのか、具体的にピンと来てないところがずっとあったんです。

カープ三連覇時、出塁の意識を植え付けた石井琢朗コーチの存在などは、くっきり思い浮かぶのですが。

初心者じゃないんだし、プロの世界でごはん食べてる選手たちが、コーチからの助言がないといい結果が出せないというのは、解せない、と。

プロには「教える」「育てる」はない。「学ぶ」と「育つ」があるのみ。何でも自分で考え、実践しなくては・・・という豊田泰弘さんのコラムが脳に残っていて。


ただ、スポーツのプレイヤーではないけれど、独立して仕事をしている身として、ときに人から「ここはこうしてみたら?」とアドバイスを受けて、さらによい仕上がり・結果が出ることって、多々経験していました。

そう考えると、客観的な目線で方向を示してくれるコーチの存在って大事なのかなと、少し腑に落ちてきたのでした。

カープのコーチはカープ出身者が基本路線。通算登板数や通算打席数が現役選手より少ないことも。

頼りない気持ちになるけれど、選手にとって何かいい助言を与えてもらえたらな、と。選手の足を引っ張らないようにしていただけたらな、と。

でも、どんな選手を起用するかはベンチにかかっている。ほんと、そこは見誤らないようにしてほしいなと願うなり~(か細い声)。
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