5月21日(水)、ヤクルト戦(マツダスタジアム)は雨のため中止。試合のない日は、最近読んで気に止まった話のことを書こうと思います。
メジャー移籍して4年目の鈴木誠也、現在、打点がリーグトップ。このまま行けば(は皮算用だけど)、キャリアハイの成績を残せるのでは?という勢い。
プロ4年目の2016年、交流戦のオリックス戦で3試合連続決勝ホームランを打って大ブレイクしたときは別として、移籍する前の誠也は、「ランナーがいるときには打たないチャンス(プレッシャー)に弱い4番」という印象が強かった。
でも、誠也、やっぱりすごいな。メジャー移籍した野手で結果を出している選手はそう多くない(イチローと大谷翔平は別格として)。
もし今、誠也がカープにいたら、カープ打線はどうなっていたんだろう? 今ではもうそんな想像すらできない。誠也はやっぱり出ていくべくして出て行った人だったんだな、と。
先日、「『鈴木誠也にはもっと愛が必要だ』カブス地元局解説者、正当な評価を訴え」という記事を読んだ。(「中日スポーツ」5月15日)
「チーム開幕44試合で11号は、シーズン40発ペース。メジャー自己ベストだった昨季の21本塁打の半分に、シーズン約4分の1を終えた時点で到達した。さらに35打点はトップに1差のリーグ2位だ。この活躍に、地元中継局マーキーSNのクリフ・フロイド解説者は、鈴木が正当な評価を得ていないと力説した」
「セイヤにはもっと『愛』が必要だ。とにかく、成績にふさわしい議論がされていない」
ちゃんと見ていてくれる人はいる! 誠也のことを評価してくださっている人がいて、嬉しい。
大谷が突出していることもあって、「大谷取り上げてれば視聴者は喜ぶだろう」とでも思っているような日本のメディアには辟易することが多いです(大谷は悪くなーい)。
この誠也の記事を読んで、小園海斗のことが重なってしまった。
小園はカープ(と日本球界)のスターになる存在だと私は思っているのだけど、球団にまっとうな評価をされている気がしない。
1年目の契約更改のときから、小園に対する評価はいっつも渋かった(とくに若手には渋い、それがカープなんだけど)。
とくに昨年は顕著。小園3600万プラスの9000万円。もう1億でいいですよ!
矢野雅哉が3550万円プラス。矢野はたしかにゴールデングラブ賞を初受賞したし、成長を感じたけれど、打撃でのチームへの貢献度を考えると、小園と同等って、ちょっとおかしい。
背番号も、希望した「4」になった矢野。新井さんも「まだ早い」と言っていた。球団は矢野にとても優しい。甘やか。
小園も背番号「5」になった。これも小園が希望していた数字らしいけど、「1」を授けていいと思う。それが評価というものだ。
今季、矢野はスタメンでひとり打率1割台と低迷。たま〜にタイムリーを打つものの、昨年ほどの打席での粘りもなく、力無いスイングで終わることも多い。
終盤、代打を出されることも。だったら、最初から打てる選手をスタメン起用してほしい。
2019年、あきらかにコンディション不良なのに起用され続け、チームを低迷させた田中広輔のことを思い出す。球団に妙に大切にされているあの感じ(田中は悪くなーい)。
1番から7番まで、事が起こりそうな期待が持てるようになったカープ打線。8番を強化したら、もっとワクワクするんじゃないかとずっと待ってるんだけど、変わらない。
たまに矢野がスタメンを外れた日も、小園にショートを守らせないのも不思議。
昨日(5月20日)のヤクルト戦ではセカンドスタート。8回には菊池涼介と交代してベンチに・・・。なんという雑な扱い。
今、小園の復調を待っているところだけど、ちゃんと見ている人はいますから。
カープというまっとうに評価してくれない小さな世界にとどまっていることはないから、いつか求められて場所を変えるその日まで、突き抜けてね。