5月25日以来の巨人戦。2カ月近く対戦がなかったとは。その後、交流戦をはさんで、低迷の一途をたどっていったカープ。
なぜか巨人戦になると、落ち着いた野球を見せるカープ。もっと早く巨人との対戦があれば、貯金を使い果たしたあげく借金を増やすようなことにはならなかったんじゃないかと思うくらい。これも実力から出たサビなので、対戦スケジュールのせいにはできませんが。
そしてまたこの日も不思議なことに、巨人相手に、久しぶりに「逆転のカープ」を見せてくれた。
菅野智之とのエース対決で、まさか大瀬良大地が4回5失点でマウンドを早々に降りるとは思いませんでしたが。
3月29日の開幕戦で菅野と投げ合ったときの気迫のこもった投球や、その後続いた力投を思うと、シーズン序盤に持ってる気力をもう使ってしまったのかな? そう思ってしまうような投球が、ここのところ続いている大瀬良。
しかし、4回の菊池保則、5回6回の遠藤淳志が無失点。流れを呼び寄せてくれるようなナイスリリーフを見せてくれた(困ったときの遠藤」みたいな起用の仕方はもうこれっきりにしてほしいですが)。
思いのほか、早くも流れはやってきて、4回、西川龍馬のヒットから鈴木誠也のタイムリーで1点。
5回、代打・坂倉将吾の2塁打に続いて、西川のタイムリーで、さらに1点。
6回、安部友裕がホームランで、1点。
サードには三好匠を使い続けてみてほしいと思っていた矢先に安部がスタメンだったので、「またですか〜い?」と思った試合開始時でしたが、安部、やってくれました。ハ・キ!
7回、西川の2塁打、菊池涼介の3塁打で、もう1点。5対4と、1点差に。
西川は立て続けに得点にからむヒット。菊池は1回の、まさかのトンネルでのタイムリーエラーを帳消しにしてくれる一打。
と、見る方も前のめりになってきた8回、レグナルトが坂本勇人にホームラン。大瀬良ともども「しっかりせんかい」と檄を飛ばした瞬間。
その裏、ヒットで出塁した鈴木を返す、松山竜平の2塁打、會澤翼の2ランが飛び出して、3点追加。ついに逆転。
9回、予断を許さない1点差でしたが、今日はフランスア、抑えてくれました。
4回以降、絶えず1点ずつ得点し、8回の最後にきれいにひっくり返すという、最近とんと見ていなかった展開。
7回、代打に野間峻祥を送ったり、9回、小園海斗に代えて田中広輔を守備につかせたり、8回、逆転を狙うべきところで安部に犠打をさせるという消極的さ等々、不要に感じることもありましたが。
これまでいったい何をしていたの? と、眠り(悪夢?)から覚めたような展開。これで眠れる獅子たち、いや鯉たちが完全に起き上がったかどうか、これからの戦いぶりを見てみないとですが、久しぶりに爽快でした。
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