2020年2月27日

無観客試合を楽しむ方法


2月26日、プロ野球のオープン戦が無観客で開催されることが決まりました。

同日、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めをかけるため、今後2週間は大規模イベントを自粛するようにという政府の要請が発表され、続々とさまざまなイベントの中止・延期が告げられています。

十分な検査が行われず、すでに広がりを見せているこの現況。2週間というのはとりあえずの数字で、開幕戦もどうなるのかという雲行きです。

プロ野球のない日常もあり得ます。想像しただけでぽっかりと穴が開いたような、落胆した気持ちになります。現地での観戦を楽しみにしていた方たちにとってはなおのこと。

でも、これも災害と同じで、生きてると自分たちの望む通りにならないことは起こり得ること。とは言え、今回は、まるで他人事のように緊張感のない政府の対策が後手後手にまわった人災の色合い濃いのが、腹立たしいところですが。

ともあれ、無観客試合がどんなものになるのか、逆に楽しもうと思います。



以前、プロボクサーの村田諒太さんが、こんな興味深いことを語っていました(以前、このブログで記事にしています)。

「結局、何と戦ってるかと思うと、誰にどう見られるかっていうことと戦ってるんですね」

「たとえば、誰もいないところで、マイク・タイソンとスパーリングしてみてくれと言われたら、それはそれでやってみたい」

「でも、そこに観客が生まれることによって、怖さって生まれるじゃないですか。本質的な殴り合いに恐怖があるんじゃなくて、誰かにどう見られてるかっていうことに対して、恐怖を感じる」

プロ野球の場合は、対戦相手が複数いて(ベンチにも)、審判やおそらく少しの報道陣もいるでしょう。

1対1だけの闘いではないとは言え、観客がいない状況で、選手たちのモチベーションに影響は出るのか。

後日、実際にプレーした選手たちに感触を聞いてみたいです。



そう言えば、昨年11月のプレミア12の中継を見ていたとき、こんな話が紹介されていて、意外に思ったものでした。

オリックスの山本由伸曰く「韓国の攻撃のときには(韓国はアウェイなので)静かで、投げているとき集中力を失いそうになる」。

また、坂本勇人曰く「静かだと守りづらい」。

いつもと違ったシーンとした無観客試合で、選手の集中力は増すのか、若干調子が狂うのか。

逆に、鳴り物の応援がない国で野球をしてきた外国人選手にとっては集中できる環境だったりするのか。気になります。

見る側としては、鳴り物がない球場で、いつもはかき消されている打球の音、ボールをキャッチする音、選手同士のかけ声(ベンチからのヤジ?)・・・どんな音や声がダイレクトに聞こえてくるのか、味わいたいです。


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