2月9日、ドライチの栗林良吏が、キャンプに入って初めてのフリー打撃に登板。
この日、登板した九里亜蓮や森下暢仁が変化球を試していたのに対して、栗林は全球ストレートで勝負。
で、フリー打撃後のインタビューがいいなと思った。
「1位でとってもらったからには、1位の役割をしなきゃならないと思うんで、そこはしっかりできるようにやっていきたいと思います」
この日、登板した九里亜蓮や森下暢仁が変化球を試していたのに対して、栗林は全球ストレートで勝負。
で、フリー打撃後のインタビューがいいなと思った。
「1位でとってもらったからには、1位の役割をしなきゃならないと思うんで、そこはしっかりできるようにやっていきたいと思います」
ドラフト指名された選手なら誰しも、自分の力を発揮したいと思って当たり前。いわんや1位となれば、なおのこと。
なんだけど、この言葉の選び方がいいなと思った。社会人としての落ち着きも感じられて、こういう感じもいいものだなと思った。
なにより、プロに入った(プロに選ばれた)自覚を感じる。
この栗林の言葉を聞いて、黒田博樹のことを思い出した。
黒田はメジャーからカープに復帰してプレーしていたとき、「職責を全うしたい」と言っていた。
「職責」などという言葉を使うプロ野球選手がこれまでいただろうか?(おらんやろ)と、当時、我が家でも話題になった。
好きな野球を仕事にしたプロ野球選手はたくさんいるが、黒田が野球を楽しいと思ったのは、子ども時代までだったようだ。
好きな野球を仕事にしたプロ野球選手はたくさんいるが、黒田が野球を楽しいと思ったのは、子ども時代までだったようだ。
「職責」という言葉を使うこともだが、「野球を楽しいと思ったことが一度もない」と公言するプロ野球の選手もまた珍しい。
ファンに愛され、実績を残し、黒田はプロとして正統派の活躍をしたけれど、そういう言葉を選ぶ黒田は、異色で面白い。
それだけプロとして覚悟を持って、相当のプレッシャーを感じてプレーしていたのだなと思う。
栗林にも、そんなまっとうな覚悟を感じた。
前年のドライチ、森下があれだけの活躍をしたので、そういう意味でも、プレッシャーと負けたくない気持ちの大きさも感じる。
そういえば、栗林は入寮するとき、黒田の『クオリティピッチング』と『決めて断つ 』を持ってきたと言っていましたね。
そういえば、栗林は入寮するとき、黒田の『クオリティピッチング』と『決めて断つ 』を持ってきたと言っていましたね。