2021年2月17日

スケール小さい打てないカープと、スケール大きい野村萬斎さんの話


2月16日、ロッテと今年初の対外練習試合(コザしんきんスタジアム)。0対7で完封負け。

いろんな意味でまだお試し期間とはいえ、若手中心とはいえ(それはロッテも同じでは?)、「打たれ、打てず」の昨年シーズンのカープが地続きに見えるようで、笑ってしまった(ハナで、フッて)。

お試し期間と言ってはみたが、レギュラーを狙う選手にとっては毎回が本番のはず。パ・リーグのチーム相手に大差で完封負け。地力のなさが透け透けです。

でも、もっと見たい、パとの試合。負けても、セ・リーグ村でちまちまと戦っているだけより、刺激的。今年は交流戦が見られるといいのですが。


今日の「伊集院光とらじおと」(TBSラジオ)のゲストは、狂言師の野村萬斎さん。

一度、萬斎さんの狂言の舞台を観たことがあります。舞台に立つ佇まいからは、体幹の強さと華が感じられ、目が離せませんでした。

舞台を降りての、こうしたフリートークでの聡明さ、落ち着き、視野の広さもとても魅力的な方。

番組冒頭、このコロナ禍で、周辺の状況を問われた萬斎さん。舞台が休演となることもあったなか、ゆったりと過ごしていたとか。

能は、薪能など野外での公演も少なくない。台風が来たり、雨が突然降ってきて、公演がなくなったり途中で終わり!ということも珍しくなく、わりと中止になれているという。

中止になったとしても、ほかにまたやるチャンスもあり、続いてゆくものなので、動じないところがあるという。


伊集院さんに「これまでピンチを迎えても、たとえば江戸時代、コレラでたくさんの人が亡くなっても続いてるみたいなことも、頼もしさの一つにあるんですかね?」と聞かれた萬斎さん。

「そうだと思いますね。700年近く前にも、応仁の乱という町中が火だるまになって、パトロンやスポンサーである人たちがもうそれどころじゃないと、おそらく2~3年活動できない時期を、それこそ疫病も含めて経験してきたんだろうなぁと思うと、今大変苦しいのはそうなんですけども、絶対滅びないと僕の目線から発信することの方が、みなさんにとって勇気づけになるかなとは思ってましたね」

歴史の長さからくるスケールの大きさを感じた。

狂言は、スポーツ選手と比べると現役の寿命も長い。環境や条件も違う。一概に比べられないけれど、それでも萬斎さんの言葉を聞いていると、オリンピック開催に執着している一部の人たちは何かにとりつかれているように見えてしまう。


と書いているうちに、今日の巨人との練習試合(沖縄セルラースタジアム那覇)の結果が。0対0。

投手陣、がんばった。新人の矢野雅哉が、連日攻守ともにいいアピールを見せている。

でもまた無得点か。どこまでカープらしいんだ。フッ。


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