2022年4月12日

森下暢仁と、佐々木朗希と、バッテリー


4月10日の阪神戦。昨季まで「1点先制で追加点なしは負けの暗示」だったカープが0対1で勝ちきった。僅差の投手戦で遠藤淳志が1勝をあげた、成長した! と、静かに感慨にふけっていたら、そのとき、千葉zozoマリンスタジアムでは大変なことが起きていた。

ロッテの佐々木朗希がノーヒットノーラン達成? いや、フォアもない。エラーもない。ノーノーどころか、完全試合。しかも、13者連続奪三振のプロ野球新記録、1試合19奪三振のタイ記録。三振だとエラーの心配ありません。野手にやさしい完全試合。

またすごいの出てきた。マンガの世界みたいなの出てきた。プロ野球をあんまり見ない人でも注目・応援したくなるような。

投球に関しては大谷翔平を越えている。大谷君、球速あるけど、よく打たれているし。


いいな、パ・リーグ、逸材がそろっていて。ますます盛り上がる。山本由伸もウカウカしていられない。

カープがドラフトで森下暢仁を競合なしで指名できたことはかなり幸運だった。それも、この年、佐々木朗希が4球団競合(奥川恭伸と石川昂弥が3球団競合)だったことが幸いした。

う~。セ・リーグに佐々木朗希、いたらな。リーグのレベルをあげてほしい。負けてでも見たい。でも、ドラフトで佐々木を指名したのは、日ハム・ロッテ・楽天・西武と、パのチームばっかりだったんだね。

佐々木朗希がもしカープにいたら。ワクワクするものがあるけれど、カープに入団していたら、育てられたのかどうか。自力で育ってくれたかもしれないけれど、ロッテでよかった。花開いた。


森下暢仁はプロ入りしたとき、すでに完成品だった。1年目の投球が一番鮮烈だった。あの鉄壁な感じ、あのときの投球をいまだに追い求めてる気がする。

1年目がピークだった、なんてことになってほしくないのだけど、この先のことはまだわからないけど、佐々木朗希はこれからどんなふうになるのか、想像がつかないワクワク感がある。夢がある。 

高校を卒業したばかりのドライチ・松川虎生を開幕からスタメンで使っていることも、ロッテ、素晴らしい。それだけの逸材ということなんだけど、あの構え、ほれぼれします。リードも面白そう。


上原浩二さんは「(佐々木と松川が)年が近いのもいいんじゃないかな。言いたいことが言い合えて」と言っていた。 

1年目、森下暢仁がバッテリーを組んだのは、1歳年下の坂倉将吾。坂倉のサインにブンブン首を振って、グイグイ試合を引っ張っていたあの姿をまた見たい。

森下暢仁クラスの投手なら捕手を選ばず、で、今は會澤翼とのバッテリー。結果は出しているけれど、1年目がピークなんて思わせるのは、そんな組み合わせの妙もあるのではと思えてしかたない。なんでわからんかな、ベンチ陣。

佐々木朗希の完全試合で、能ある投手たちはものすごく刺激を受けているはず。「沢村賞とりたい」と言っていた森下も、ボボボ。でも、このままでは。山本由伸以上におそろしい存在が出てきた。

森下をさらに生かすバッテリー改変、希望。
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