2022年5月30日

毎年、足りないことだらけを痛感する交流戦だけど


まだまだ続くよ、交流戦。おうちに帰っても、死のロード?

5月31日から、マツダスタジアムで日ハムと3連戦。イキのいい日ハムの選手たちがどんなプレーを見せてくれるのか、楽しみ(カープは、カープは?)。

5月15日の「石橋貴明のGATE7」(TBSラジオ)で、槙原寛己さんがこんな話をしていた。

藤田元司監督の時代は楽しかった、面白かった。その頃はまだFAもないから、お金でチームを変えることができない。もともといる選手と、ドラフトで縁のあった選手たちで、自分たちで何とかしようという気運がすごくあった、と。

もちろん、「勝っていたから楽しかった」が大きいと思うのだけど。


カープはFAで出て行く選手はいても、FAで入ってくる選手はいない。そういう点では、ギスギスした感じは少ないかも? チームの雰囲気はよさそう。

逆に、ほとんどカープ育ちで妙な年功序列がはびこっているような(選手間にではなく、球団やベンチの方針に)。

どのチームも程度の差こそあれ、OBが監督・コーチをつとめるケースは多い。その点でも、今のカープほど、カープ出身の選手でかためられたチームは一種異様では?


外から来た人が少ない。選手から監督・コーチに至るまで、ずっと一緒にいる人同士。情や忖度も生まれる。それが選手起用にも表れている気がする。

コンディションや結果より、これまでの貢献度で評価が温存されているような。2軍をあたためている選手たちも。

週末の3連戦、ソフトバンクからはチーム内でしのぎを削っているヒリヒリ感、勢いを感じた。

たとえば田中広輔とか、會澤翼、松山竜平とかとか、他チームにいたら、こんなに当たり前のように重用されるだろうか。


甲斐拓也のキャッチングを見ていると、素養に加え、パワーピッチャーの球を日々受けて、さらに鍛えられているんだろうなと思った。

「当面、サードに固定」と交流前に宣言されていた坂倉将吾。でも、あまりのチーム防御率の上昇を見てかどうなのか、5月29日、途中からマスクをかぶった。

坂倉、捕手をやりたいと言うのなら、キャッチングの練習、してるか?

達川光男さんは、入団してキャンプが終わった後、江夏豊さんに「キャッチングが悪いと、どうにもならん。1カ月で10万球受けて来い」と言われ、ブルペンで1人70~80球(1日1千球)を受け、足りない部分はマシンで受け、7万球はいったとか。(二宮清純『広島カープ 最強のベストナイン』より) 


毎度、カープに足りないものを見せつけられる交流戦。勝つために、戦術、データ収集、日々の練習、選手起用、ちゃんと考えてやってるの?

どんな野球をするか(どんなチームにするか)、くっきりした展望(プラン)がなさそう。佐々岡監督は言わずもがな、球団自体が。足りないもの(ホームランバッターetc.)に目をそらしたまんま。

せめて選手。槙原さんが言っていたように、自分たちで何とかする気概、見せてくださいな(そうは言っても当時の巨人はタレント揃いだったと思うけど)。
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