2024年6月3日

プロ野球甘いが、カープはもっと甘い?


交流戦、3分の1が終わって、カープの勝率も約3分の1。不調オリックス相手の2連勝が遺産となって、かろうじて9位。下から3番目。

ソフトバンク戦、大敗はなかったけれど、かといって紙一重ということはなく、超えられそうで越えられなかった壁の厚み感じた。

でも、てぬるいセ・リーグ村から離れる交流戦は、リーグ戦より刺激的で、毎年楽しみ。

カープの足りないところが顕著になるところも、いい。「よく御覧じろ」と思うのだけど、ちっともカープという球団は、なんの手入れもなし。


ところで、交流戦前に発表された西武の松井稼頭央監督の「休養」という名の交代はショックだった。

松井さんは、新井さん、吉井監督とともに、監督就任同期生。

松井さんは西武出身のスター選手で、他チームやメジャーも経験。西武の2軍監督や1軍ヘッドコーチの経験も経て、満を持して2023年から監督に。

吉井さんも、国内、メジャー、コーチ時代、ともに複数チームを経て経験豊富。新井さんはコーチ経験なしで飛び級コース。スター選手だったのは松井さんと同じ。

西武は森友哉、山川穂高ら主力がFA移籍。打線の戦力ダウンで成績も低迷。これは他人事とは思えません。


と、軽いショックを受けていましたが、権藤博さんのコラム「監督業への厳しい一石」(『日経新聞』2024年5月30日)を読んで、地面に足が着いた気持ちになった。

「ひどい成績でも、複数年契約で居座る監督がいるなか、久々にプロらしい厳しさをみた。西武・松井稼頭央監督がシーズン途中で事実上の退陣となった。無念だろうが、勝てなければ責任を取らされるのは当然のこと」

「プロ野球全体としてはまだまだ監督に甘い、サッカーのようなライセンス制度がないことも関係している。資格のようなものがあるとすれば、実績だけだ」


冒頭のストレートな一文には、2年前までのあの監督の顔が思い浮かんだ。でも、あれは監督に向いてない人を3年も監督として居座らせた球団が悪い、と思う。野球を、ファンを、何だと思ってるの?

サッカーでは、成績不振が理由でシーズン途中で監督が解任されるのはよく聞く話。

サッカー界と比較すると、甘いなぁ、体質が古いなぁと思うことが多々あるプロ野球界。パッと思いつくだけでも、まずビデオ判定。

サッカーでは、フィールドとは別の場所で試合映像を見ながら主審をサポートするVAR(ビデオアシスタントレフェリー)が導入されているが、野球では審判を下した審判たち自らが映像を見て判定。客観性がいっつも心配。


サッカーには、プロとアマが一緒になってタイトルを争う公式戦(天皇杯)がある。野球でもこういうのがあったら面白いのになと常々思う。盛り上がるよ〜。

でも、もしプロがアマに負けたらメンツが丸つぶれ。心の狭いプロ野球界はやろうともしないでしょう。野球人気が低下しているというのに。

サッカーには女性審判が採用されている。プロ野球の審判をやりたい女性がいるかどうかわからないけど、開かれた感じはサッカー界が先を行っている。

サッカー界はサッカー界でいろいろあるかもしれないけれど、素人から見ている分には、野球界よりフラットなイメージ。


カープは、無得点が続いても、打撃コーチになんらお手入れなし。そもそもコーチになるのは球団OB。実力より縁故採用、みたいな? ずっと何年もこんな感じ。手ぬるいにもほどがある!

中畑清さんが6月2日の「サンデーモーニング」(TBS)で、「阿部慎之助もこのニュースを聞いて〈明日は我が身です〉と言ってましたから」と話していたそうですね、

カープベンチにこのヒリヒリ感はあるのだろうか。ないか、家族だから。なんだそれ?
 来てくださってありがとうございます。
 よろしければ応援クリックお願いします。