7月20日、巨人戦(マツダスタジアム)。
ジェットコースターのような展開のゲームでした。
初回。巨人の先発・山口俊から、1軍復帰した安部友裕の3ランも出て、4点先制。しかも、不思議とまた出てしまった、會澤翼への死球。
今年の5月1日、會澤が山口から二度死球を受け、カープが勝ったゲームを思い起こす。ジンクスではないですけども、今日も行けるのでは、キロリ〜ン☆ と、まず第一の期待。
続く2回も、松山竜平のホームランなどで3点追加。好調の巨人から7点とまとめ買い。これで、カープ先発の野村祐輔も余裕を持って投げることができるだろう。と、第2の期待。スタミナばっちり、ミスター完投の山口はここで早くも降板。
ところが、3回・4回、野村は立て続けに3ランを浴びて、1点差となる。のぉむぅらぁぁぁ。
しかも、山口の後を受けた吉川光夫(野村の高校時代の先輩、広島県出身)がスキのない好投を見せてくれ、しびれます。
んが、エラーがらみで、カープ、6回裏に1点を追加。2点リードします。
しかし、7回、フランスアが2失点。同点に追いつかれます。この日も會澤は終始、外角一辺倒と呼びたくなるリード。一概にピッチャーだけの責任とは言えないような気配をプスプス感じました。
巨人のリリーフ、上原浩治、澤村拓一の無失点リレーをくぐり、巨人は延長10回、岡本和真がジャクソンから逆転ホームラン。
しっかし、1点差の場面でジャクソンが出てきた時点で、あれまだ1軍にいたの? と素朴なおどろきが。逆転される予感が。この予感がまたも的中。
7点差をひっくり返す、粘りと勢い。この瞬間、今年は巨人がリーグ優勝するのだろうと、幕を閉じようとしていたところ……。
10回裏、菊池涼介がフォアで出塁。ツーアウトの場面で、下水流昂の打球がライナーのように低い放物線を描いて、スタンドに!
下水流は、4月19日のヤクルト戦でもサヨナラ逆転タイムリーを放っていましたが、まさかここでホームランとは。映像を見るたび、鳥肌が立ちます。ベンチ前でスキップして喜び炸裂の新井貴浩も、何度でも見ていたい。
この日は鳴り物の応援はなく、聞こえてくるのはお客さんの声援のみ。鳴り物の応援も楽しいが、うぉぉぉぉと力強い声の固まりが聞こえてきて、ローマ時代の戦いのようで、それがまたよかった。
下水流のヒーローインタビューはいつも、落ち着きのある社会人らしさがあって、これもまたよかった。
新井さんや、菊池、下水流……毎回ではないけれど、チャンスの場面で打ってくれる。そんな印象はファンにとって強く残りますね。
一方、丸は、コンスタントにヒットは打っているけれど、チャンスの場面で打つ印象は薄め。日ごと、頼れる大物感を漂わせつつある丸(どこか遠くに行ってしまいそうな……)ですが、まださほど華を感じないのは、そういうことなのかなとも思った夜なのでした。
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