2018年7月5日

「対戦してイヤだなと感じるピッチャー」それはジョンソン。

7月4日、ヤクルト戦(マツダスタジアム)。

カープの先発・ジョンソンは、三振とゴロを打たせて取るピッチングで、1回から4回まですべて三者凡退。なんという気持ちよさ。

打線は、田中広輔が1回に、ヤクルトのエース・ブキャナンの初球を先頭打者ホームラン。続く菊池涼介が二塁打、丸佳浩がタイムリーで、合計2点を先制。これまた爽快。

タナ・キク・マル、この3人が打つと、カープが活気づく感じがします。しかし、この日は2塁・3塁が残塁のままスリーアウトとなった回も数回あり、ここをガツンと攻められなかったのは、ちょっともったいなかった。

ジョンソンは8回まで、2安打無失点、99球と快投。8回裏の打席にも代打が送られることなく、9回へ。

あと1回。完投と完封への期待が高まります。岡田明丈や中村祐太ら、若いピッチャーが完投まであと一歩というところで踏みとどまれず、9回途中で交代という場面は時折目にしていましたが、ジョンソンなら大丈夫。



と思いきや、球数も100球を超え、疲れが出たのか、集中が途切れたのか、9回に連続ヒットを許して、1失点。その後もヒットを許し、あとツーアウトというところで中崎翔太に交代。

中崎がこのあとバレンティンにタイムリーを打たれ、畠山和洋にフォアを与え、満塁。あっという間に絵に描いたように中崎劇場の出来上がり、ホイと。

しかし、さすが数々の劇場体験をくぐりぬけてきただけあって、最後はみごとに川端慎吾を見逃し三振でフィニッシュ。

勝負事はそうスッスと願った通りに綺麗に終わりませんが、ヒーローインタビューでは、ジョンソンが7月3日に誕生日を迎えたばかりの田中に「ハッピーバースデー」を歌って祝うなど、ごきげんムード。照れていた田中も可愛らしかった。

思い起こせば、『週刊ベースボール』(2015年8月24日号)に掲載されていた、ヤクルトの山田哲人と川端慎吾の対談には、こんな話がありました。

山田に「対戦していてイヤだなと感じるピッチャーはいますか?」と尋ねられた川端は、「ジョンソン(広島)とポレダ(巨人)しか頭に浮かばないけど……」と答えていたのです。

数多くいるピッチャーの中から「ジョンソン」の名前が。対戦相手からそんなふうに言われるのは最高のほめ言葉。そのことを思い出させてくれるようなピッチングを見せてもらいました。来日通算40勝おめでとうございます!



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