新型コロナウィルスの感染拡大で中断していたドイツのサッカープロリーグ、ブンデスリーガが5月16日、約2カ月ぶりに再開。
「アウェイよりホームでの勝率が高い(ホームの方が有利)」が定説となっているサッカー。
ところが、リーグ再開後、ホームチームが勝利したのはドルトムント、ヘルタ・ベルリン、バイエルンのわずか3チームだけだったとか。
ホームでの勝率も、再開前の43.3パーセントから16.6パーセントにまで下がっているという(「サッカーキング」)。と言っても、まだ再開したばかりなんだけど。
どのスポーツでも、無観客を経験した選手は、ファンの存在、応援の大きさをみな口にする。
とは言え、サポーターやファンの熱気に包まれていようが、無観客であろうが、プレーするのは選手同士。
しかし、そう単純にはいかない「地の利」がやはりあるのかもしれません。
野球も、ビジターよりホームの方が勝率が高いという記事を読んだことがあります。
ところが、野球の場合、サッカー以上に、球場の個性の違いが大きそう。
マウンドの傾斜、土の硬さ、芝の質、屋外による日差しの入り方や風の影響・・・。地元ファンの熱い声援・応援以外に、そうした球場の個性や相性がどれくらい選手に影響を与えているのか、興味深いです。
たとえばDeNAのクローザー、山崎康晃。横浜スタジアムではけっこう打たれることもあるみたいですが、2015年にプロ入りして以来、マツダスタジアムでは無失点。一概に、ホームであれば結果が出るという単純なことでもなさそうです。
これまでは、無観客試合というと、グラブに吸い込まれるボールの音、打撃音、選手の声。ふだん賑やかな応援にかき消されてじっくり聞く機会のない音が楽しめる機会と単純に思っていた。
プロ野球が開幕したなら、ふだん味わうことのないそんな空気を味わってみたいと思っていた。試合が見られるだけでも十分嬉しいことだし。
しかし、それ以上に、カープファンに真っ赤に埋め尽くされていないマツダスタジアムで、カープは、他球団は、どれくらい勝つのか(負けるのか)。逆に、純粋に興味深くなってきました。
もし、無観客試合でホームの勝率が下がるようなら、「観客は10人目のプレーヤーだった」と証明されそうです。
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