6月2日、日ハム戦(マツダスタジアム)、3対0。連敗止まって、完封勝ち。
新型コロナでチームを離れていた菊池涼介がいちはやく復帰。
2回の守備では強い打球に反応してキャッチ、3回にはライト前の打球を背走してスライディングキャッチ。ブランクを感じさせない好守備。あぁ、プロ野球が帰ってきました。
先発は野村祐輔。捕手は磯村嘉孝。磯村? 中村奨成ではないのか。フンガー。よく見ると、奨成は3番にいました(レフトだけど)。
今シーズン、一度磯村と組んで好投した野村。今日もよい結果が出るといいのだけどと思っていたら、出た。
野村、本日は粘りました。いかんせん、援護がない。5回までともにゼロスコア。
1回裏、ヒットで出塁した宇草孔基が盗塁失敗。3回裏、野村がバント失敗。5回裏、林晃汰が併殺打。ちょこっとしたつまづき続いて、つながる気配なし。
6回、西川遥輝と近藤健介に連打され1塁3塁、ワンアウトとったところで、野村は森浦大輔に交代。
佐々岡監督にしては早めの手当て。野村、また白星はおあずけとなったが、試合を作った。
森浦が出てきたとき、ちょっといい予感が。5月28日のロッテ戦で初勝利をあげた森浦。それはカープにとっても交流戦初勝利となった。福の神が来た気分。
森浦、ここはしっかり抑え、投了。
その6回裏、代打の堂林翔太が2塁打。菊池がセーフティーバントで自分も活きて1塁3塁。ここで宇草がバント失敗。
しかーし、4番・西川龍馬が2塁打! 2点タイムリー。やっと、やっと点が入りました。
森浦に続き、7回はコルニエル、8回は塹江敦哉。久しぶりに勝ちパターンの出番です。ともに無失点。
8回裏、菊池が2塁打、宇草またもバント失敗、メヒアがフォア、宮西尚生の暴投で1塁3塁。
西川のピッチャーゴロを宮西がフィルダーズチョイスで3塁に送球、はさまれかけた菊池が一瞬のスキをついて、ヘッドスライディングでホームイン。1点追加。
なおもワンアウト1塁3塁のチャンス。ここはさらに追加点入れて盤石にしたいところ。でも、9回はセーブシチュエーションで栗林良吏に登場してほしい。もうここで止めての気分。こんな珍しいわがまま、申し訳ないのだが。
磯村バント失敗、クロン空振三振。追加点はならなかったが、今日はこれでよしということで。
栗林、空振り三振の後、併殺で打ち取り、11セーブ目。
先発が粘り、4番が打ち、リリーフ陣が無失点リレー、栗林にセーブ、森浦に2勝目がつき、不調なハム相手とはいえど、試合らしい試合に。
攻走守で魅せた菊池。試合が終わったとき、ものすごく疲れているように見えた。試合後、「僕の体は延長15回。しんどいですよ。久しぶりなんで」と語っていた。(「サンスポ」)
チームにいてほしい存在だけど、どうぞ無理のないよう起用していただけたらと。
ヒーローインタビューは、森浦と西川のスリムな二人。森浦は、いつも聞かれたことと微妙に違うベクトルの答えを繰り出すこともあるが、緊張してるのかな。でも、気持ち伝わってます。
試合後、西川は、活躍する若い選手たちに「(試合に)出たてのミスはしょうがないので、ミスを恐れずにどんどんやって、いい結果を出してほしい」。いいこと言った。(「デイリースポーツ」)
かたや佐々岡監督は「ミスが出た若い選手は気を引き締めてほしい」。(「サンスポ」)
指揮官として、引き締めねばならぬところもあるでしょう。でも、ここで、「ミスを恐れずにどんどん経験を積んでほしい」と言ったら、チームの雰囲気はグッと変わるかも。ちょっとしたことだけど、そのちょっとしたことが大きいかもと思ったのでした。