明日からリーグ戦が再開。
前半、新型コロナ感染による選手の離脱あり、それとはまた別次元でベンチの迷采配ありで、いったいいつ勝てるの?という試合も続いた。
だったが、7月11日に大道温貴、12日に大瀬良大地、13日に九里亜蓮、14日に森下暢仁と、先発投手に勝ちがつく4連勝、いいムードで前半を終わった。
オリンピックでは、日本代表の選手たちのプレーを堪能。
と、よいイメージが残る中、夏休みのあいだ、ファームやエキシビションマッチのカープの成績はお寒い状況だったようで。このコントラストが強烈。再開が楽しみでもあり、こわくもあり。
せっかくいいムードで終った前半戦。夏休みを有効に過ごして後半戦につないでほしかったが、新しい選手を試す方針もあまり見られず、相変わらず選手起用がブレブレ。
中村奨成も少しはマスクをかぶっていたようですが、やはりドンと腰をすえ捕手として育てるつもりはないのか。
今のこのベンチの顔ぶれでは。と、わかっちゃいるけど、落胆気味です。
というのも、オリンピック、決勝戦無失点の森下や、新人ながらクローザーのつとめをまっとうした栗林良吏も鮮烈でしたが、それ以上にソフトバンクの甲斐拓也の仕事ぶりが印象的だったから。
とくに、ブルペンに自ら電話して、限られた試合時間の中、自分の感じたことやイメージなど、直接投手に伝え、マウンドに入りやすいよう積極的にコミュニケーションをとっているシーンは感動しました。
坂倉将吾や、奨成、石原貴規は見ていたかな。見ててほしかったな。
決勝戦翌日、「サンデージャポン」(TBSテレビ)に出演していた山田哲人、村上宗隆、甲斐、森下。「他の競技は見たりしましたか?」と問われ、見ていなかったのは、甲斐ひとり。
期間中、宿泊先ではテレビをつけなかったとか。そんな時間もなく、相手チームのデータを頭にたたきこんでいたんだろうな、と。
坂倉や奨成にも、甲斐のようなチームを支える捕手になってほしいのだけど、機会が与えられないと磨かれもしないという。見る目、育てる力量のあるバッテリーコーチに預けたい。何とかならんのかー。
もうひとつ脳に残ったのが、決勝戦の森下。
負けないピッチングもさながら、勝利まであと目前というとき、ベンチで目をキラキラ輝かせ、勝つ喜びが全身に表れていた。あの表情、忘れられないです。
存分に勝つことを味わえる場所にいて、水を得た魚のようだった。
オリンピックでは存在感は薄かったけれど、鈴木誠也も「勝つ喜び」を思い出していたんじゃないかな。
と思っていたら、誠也、こんなことを言っていました。
「野球本来の楽しさを久々に味わった気がした。侍は強い時のカープと似ていた。懐かしいなとも思った。チームに持って帰れたらなと思った」と。(「デイリースポーツ」)
懐かしいって、過去になっとったんかーい。
森下なんて、新人のときから弱いチームにいながらも、勝つためにマウンドに立つ姿勢を持ち続けてるのに。
オリンピックで得たもの、チームで咲かせてくれまいか。