7月14日、中日戦(マツダスタジアム)、2対0。4連勝でシーズン前半を終える。
先発は、森下暢仁と柳裕也。投手戦になるだろうと予想はしていたが、予想を上回る投手戦に。
森下、ここのところの課題だった立ち上がりをクリア。1回を三者凡退。ストライク先行で球数も少なめ。よい予感。
3回、ピッチャーの柳にフォア。いくら尊敬する明大の先輩だからって、しっかりしろーい。と、プチ怒号を飛ばしましたが、その後、1塁走者の京田陽太をけん制してタッチアウト。引きずりません。シャットアウト(ちなみに、次の柳の打席ではしっかり空振り三振とりました)。
互いに無失点が続く緊迫を破ったのは、小園海斗。4回裏、ホームランで1点先制。おっしゃー。
その後も、1点リードのまま、緊迫した投手戦は続く。7回裏、2アウト2塁3塁の場面で、森下に打席が。松山竜平が代打で準備。追加点はほしいけど、松山が柳を打てる気がしない。むしろ、森下降板後、リリーフ陣が打たれることも心配。ここは、森下で。
と、願っていたら、打席に森下。ふぅ。ヘンなことしてくれなくて、よかった。
それくらい今日の森下、鉄壁感があった。昨シーズン後半、新人賞をつかみ取りに行ったときみたいに。
8回5安打無失点の108球。完投(完封)もいけそうな気配。初回から8回まで、力が落ちない。ギアが一定している。久しぶりにザ・森下を見たという感じ。
しかし、森下が完投するにせよ、9回は栗林良吏を出すにせよ、1点リードの緊迫からは逃れたい。追加点ほしい。
と思っていた8回裏、野間峻祥が2塁打、西川龍馬のセンターフライでタッチアップして3塁へ。鈴木誠也と坂倉将吾がフォアで、満塁に。誠也のみならず、坂倉もいよいよ相手にとってこわい存在に。ふっふっふ。
ここで点が入らなくとも、9回、森下であれ栗林であれ、流れを渡さず1点を死守してくれそうではあるが、やっぱりこのチャンスを逃してはダメ。
そんな打席で、林晃汰がタイムリー。ふところが少し暖かくなりました。
9回は、栗林。オールスター&オリンピックに備えてか、散髪して涼しげ(あえて散髪という響きを使いたくなる栗林であった)。
大島洋平をセンターフライで1アウト。このときの野間のポジショニングがまたよかった。
ビシエドのセカンドゴロを菊池がスライディングキャッチ。今日、菊池が最後まで守備についていたのが必然なことであるかのよう。
最後、栗林が尊敬しているであろうベテラン・福留孝介を空振り三振にとって、試合終了。
お立ち台には、小園と森下。3試合続けて、先発投手と殊勲打の野手との組み合わせ。最高。
「チームも4連勝してますし、柳さんとの対決だったので、とにかく勝ちたいという気持ちでマウンドに上がりました」と、森下。
「勝ちたい」という言葉を臆面もなく出す森下こそ、森下。
小園のホームランがとび出したときの気持ちを聞かれ、「この1点、なんとしても守ろうと思いました」。
相手が柳先輩。そうそう点は取れないだろうという意味もあるだろうけれど、今まであんまり点とってもらってなかったしね。ここは自分で守らないとという強い意志も感じて、やっぱりこの人の負けん気は極上。
このあと1カ月のお休みに突入。せっかくの上昇気流がプツン。これぞ佐々岡クォリティ。
でもでも、選手がそれに負けずに踏ん張った結果が4連勝(チームに敵がいるとは何てこと)。気持ち切らさず、後半戦も、それいけカープ。