2022年3月11日
いつまでも いると思うな カープファン
マツダスタジアムは住まいからは遠い上に、持病もあるので、観戦はちょっと夢のような存在。
で、チケット情報をチェックしたことはなかったのだけど、今年のマツダスタジアム、例年になくチケットが売れ残っているとか?
そらそうだ。三連覇の後、緒方前監督がフラットでない選手起用に固執し、佐々岡監督になってからの2年は考えなしの采配のオンパレード。つまらない試合を見せられ続けて、カープに愛想を尽かしたファンも少なくないと思う。
チケットを買わないというファンのジャッジはまっとうだ。
作家で演出家の鴻上尚史さんが、こんなこと言っていました。
「観客の拍手は俳優や劇団を生かしもするけど、殺しもする」
お客さんの表情や拍手はプレーの良し悪しの判定の一つになる。でも、あるときから熱狂的なファンを獲得すると、熱狂的なファンというのはもうそこでやってくれてること自体が嬉しいから、客観的なジャッジにならなくなる、と。
思わずカープファンが重なる。地元に球団が、カープがある幸せ(それは素晴らしくうらやましい環境だ)。でも、プロ野球ではなく、カープだけを応援に、愛でに、球場へ足を運ぶファンで埋め尽くされていたとしたら、それはちょっといびつだ。
3月6日の「サンデーモーニング」のスポーツコーナーでゲストだった新井さん。MLBのロックアウトが長引いている件で、「鈴木誠也がカープに残ってくれたら」みたいな発言をしていた。
誠也のメジャー挑戦への強い気持ちを知ってて、なんでそんなこと言うかな。野球ファンとしてではなく、カープサイドとしての発言。がっかりした。
新型コロナの影響で、プロ野球も声を出して応援できず、とくにマツダでは拍手で応援するしかない昨今。
いたしかたないことだけど、この拍手、プロ野球観戦になじまない。お行儀のいいクラシックコンサートみたいで、違和感がある。
それはさておき、ここ数年、ピンチの場面でやけに暖かい拍手がスタジアムに起こるのを見ると、野球って興行なんだけど、格闘技なんだけど。と、カープファンの生暖かい応援がちょっと異様に、居心地悪く感じることがあった。
それでも、観たい気持ちにならない試合を見せられ続けると、さすがにチケットも売れ残ります。「いつまでも、いると思うな、カープファン」だ。
いびつなのは、ファンの存在に胡坐をかいていた球団側。
グッズの質も落ちていると聞くし、客単価を上げるような客席増やすことに熱心。なにより、強いチームにしてファンを喜ばせようというチームづくりをする気が全然感じられない。
これもまた、カープがいてさえくれれば・・・というファンが支えていたのかもしれないが。
チケット売れなくて上等!
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