2023年9月10日

何やっても上手くいく阪神、いかないカープ、九里はがんばった


9月10日(日)、阪神戦(甲子園)、5対1。

3戦とも1点どまり。3タテされて、阪神マジック5。

5回、マクブルームに3ヵ月ぶりの先制ソロが出たときは、よし。と思った。それくらい、今日の九里亜蓮はよかった。

伊藤将司との投手戦、やっと見たかったものが見られた。3戦ともこういう試合になるのを期待していたが、床田寛樹も森下暢仁も5回でノックアウト。

互いに3本柱をぶつけ、阪神の先発3人はそろって10勝目を刻んだ。


1点先制して、よし。と思ったのは、スタメンから秋山翔吾と西川龍馬を下げ、堂林翔太とデビッドソン、末包昇大を入れたこともあった。ホームラン3人衆の方が相手にとって嫌なはず。

昨日は、大竹耕太郎が対左打者の打率が高いというデータをもとに、左打者を並べた。

ゴーサインを出すのは新井さんだけど、打順は打撃コーチが決めているんだろうか。データも大切だけど、調子のいい選手を出すのが鉄則。結局は選手のことをよく見ていないんだなと思った。

調製不足力の秋山やコンディションが万全でない西川を試合に出した2試合の方がどうかしていた。打撃がスタメンレベルでない矢野雅哉も。


矢野がベンチということは、小園海斗がショート? かと思えば、昨日3安打の田中広輔。

田中がセカンドじゃダメなの? 新井さんは小園をどうしたいんだろう。

キャンプでは複数のポジションにつく練習も取り入れてたカープ。もしものリスクに備えるのはいいことだが。

菊池涼介が出られない間だけじゃなく、まさか菊池の後継者に小園プランがあるんじゃあるまいな。小園がショートで日本代表に選ばれる(私の勝手な)構想はどうなる。そこまでして小園にショートを守らせないって、なんか不自然な感じがします。

そんなベンチのボタンの掛け違いから、今日はほころびが生まれた。


九里は6回途中までノーヒット。昨日、山本由伸がノーヒットノーランを達成したばかり。まさか……。

その6回。中野拓夢の打球によく追いついた小園だったが、体勢とれずに悪送球。中野2塁に進塁。これは痛かった。カバーリングに行かなかった會澤翼もいけなかった(このとき九里、ちょっと笑ってた。狙ってたか、ノーノー)。

ここで森下翔太がタイムリーで同点に。

7回、今度は田中広輔が送球エラー。1度ならずも2度までも。満塁のピンチで、ピッチャーの伊藤を併殺。

このときガッツポーズした九里のかっこよかったこと。見方のエラーもカバーした。もう田中先輩をショートに置くのはやめ。


このとき、伊藤が行かせてほしいと監督に志願。ならば、「お前が決めてこい」と、岡田監督は代打を出さず、伊藤を送り出したそうだ。余裕があるからこそ許された親心。

8回、カープは三者凡退。九里の打席の前であっさり終わっちゃった。そうなると、九里にもう1イニングと、今度は新井さんの親心が働いた。

緊迫した場面でボルテージあげて大仕事した後、少し気持ちが切れたように見えた久里。投手交代のタイミングを見誤った。

8回ウラ、近本光司にフォア。この試合、初めて先頭打者を出した。佐藤輝明にまたフォア。交代させないベンチ。

2アウト満塁で、満塁での打率4割超えの代打・糸原健斗が2点タイムリー。


2アウト2塁1塁で、大道温貴に交代。遅いねん。この大道がいきなりフォアで満塁。木浪聖也にも2点タイムリーで、5対1。

カープベンチの采配がことごとく裏目に。

来季。選手の成長も必要だけど、監督とコーチ陣がどう変化していくかも気になります。

コンディションより実績重視の新井さん。実績のあるコーチを呼びましょう? でも、「家族」だから、やっぱり今のままやっていくんだろうか。

3年間、類を見ない成長のなさだった佐々岡さんのようにならないことを願うばかり。
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