11月12日、九里亜蓮が海外FA権の行使を表明。
九里、やっぱりこっちだった! 考えに考えて出した九里の決断、スカッとしました。
昨年オフ、九里が「メジャーに興味ある」と話していたとき、正直、え〜と思った。九里と言えば、打線に点を取ってもらった直後の失点とか、けっこうありましたし。
メジャーを目指すのは、たとえば山本由伸らのように、NBPで抜きん出た人というイメージがあった。メジャーの敷居が低くなったような気がしたんです。
でも、「中6日より短い間隔でもっと投げたい」と常々言っていたタフな九里。ローテを守れることが重要視されているメジャー。そこは佐々木朗希より断然メジャー向き。
しかも、これまで大きな故障がなかったというのがすごい。強い体は至宝。
中継ぎ、イニングまたぎ、先発と、言われたところでガシガシ仕事して、今年は念願の開幕投手にもなった。これは九里へのはなむけだったのかなという気持ちにもなる。
開幕投手になっただけに、エース対決、援護ない打線、初勝利をあげたのは8登板目。5月18日の巨人戦だった。
辛かったろう、長かったろう。「本当になかなか勝てなくて苦しかったです」と語った九里。こんな九里、見たことなかった。この日のヒーローインタビューは忘れ難いものになった。
1点差の9回、「九里さんの勝ち逃すまじ」と、小林誠司のスクイズをファーストの二俣が走りこんでキャッチしてホーム封殺したプレーも忘れ難い(ここで言っとこ)。
メジャーリーガーも数多く利用している「ドライブライン・ベースボール」でトレーニングしたり、ここ数年、新しい挑戦をしていて、いいなと思っていた。
なにやら熱そうな雰囲気から、護摩行にでも行きそうな感じがなくはないけど、違うの。末包昇大も、中村奨成も、護摩行の前にやることあると思う(お気持ちは察します)。大谷翔平とか、護摩行しませんから(目を覚ませ〜)。
メジャーからオファーがあるかどうかはこれからのこと(菊池〜)。「あのとき挑戦しておけばよかった」というのだけは、絶対嫌なので、九里のFA宣言、晴れやかです。
「FA(フリーエージェント)」は耳慣れた言葉ですが、自分のための基礎知識メモとして今一度。
「FA」とは、どの球団とも選手契約を結べる権利をもつ選手のこと。「海外FA」は、国外のプロ野球の球団だけでなく、国内のどの球団とも契約できる権利をもつ。
仮にメジャーの球団との契約が成立しなかったとしても、国内で九里をほしいと思う球団はありそう。望まれることはプロにとって誇らしいこと。私も誇らしいです。どこに行っても応援するよ!