2018年5月10日

岡田明丈、近くて遠い完封劇。いつかきっと。

5月9日、DeNA戦(マツダアスタジアム)。

カープは岡田明丈が先発。この日も投手戦と言えば、投手戦。DeNAの先発・東克樹から5回裏、鈴木誠也の2塁打のあと、相手エラーもあって1点を先取したが、なかな打線がつながらない。

東が5回で降板したあとも、DeNAの中継ぎ陣をなかなか打ち崩せない。ふたを開けてみると、安打数はDeNAが13、カープが8。

点をとられなければ、打たれてもよし。ですが、それにしてもDeNA、よく打ちます。今回も、東と中継ぎ陣を攻略することができず、昨年・一昨年の既視感が続きます。

3回表の高橋大樹のジャンピングキャッチ、4回表の鈴木誠也の好返球、5回表の菊池涼介のスライディングキャッチ、7回表の美間優槻、9回表の下水流昂の守備などなど、カープの守りの良さも岡田を支え、見応えありました。

1対0で迎えた9回表。岡田のキャリア初の完封と、マツダスタジアムでのヒーローインタビューを見届けることができるか。

そう願ったとおりには運ばないのがゲーム。と、心得つつ、岡田の「よかったです」がお立ち台で聞けたらいいな。どう転ぶか五分五分の世界。

岡田を後押しする真っ赤な声援に球場が包まれた9回表。あと1アウトは近そうで遠かった。


9回裏、代打・エルドレッドの2塁打と代走の上本崇司を生かせなかったことが心残り。菊池の外野フライを安全圏でないとコーチが判断したとはいえ、あのチャンス、結果がどちらに転んでも上本を走らせてほしかった。

5回裏、相手エラーの間にホームインした鈴木は、走塁コーチの制止を振り切って走っていた。

9回裏の制止。流れがあそこで止まったようにも感じた。

9回でフィニッシュとならず、このあと長い試合になった。中﨑翔太、ジャクソン、今村猛、一岡竜司が無失点リレーとなり、5月6日のヤクルト戦のようにほころばなかったのはよかった。とくに今村のあんな荒れ球は見たことなかったので、この日、ストライクが入っているのを見届けて、ホッとした。

それにしても、前回の5月3日の巨人戦のときにも感じたのだが、この日も100球を超えた8回裏を三者凡退に抑えた岡田。回が深くなるにつれ、ゆったりと投げているように見える投球に心打たれました。

1失点し、同点とされた時点で交代を告げられましたが、岡田に投げきってもらうと、まかせたベンチにも、今日はあたたかい熱を感じた。完封はなしとげられなかったけれど、136救の熱投。忘れられないゲームになった。



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