新型コロナウイルスの緊急事態宣言、5月末まで延長されるようですね。5月6日までに収束すると思えなかったので、想定内のことでしたが。
経過観察はもちろん大切。でも、「この2週間が勝負です」と言われ続けること延々。具体的にどんな状況になったら宣言を解除するか、政府が数値を提示したことは一度もない。
地域によって感染状況も違うし、一概に数字で示せないと専門家会議の方は言うけれど、たとえば「東京の新たな感染者数が1日○人程度になったら・・・」と具体的な話を出してもらえたら、もっと納得できるのに。
まるで昨年、緒方監督から「切り替えてやるだけ」と紋切り型の台詞を聞かされ続けたときのよう。
私自身は、自宅を仕事場にしているのと持病があるのとで、コロナ前からもともとSTAY HOME。大きな生活の変化はなかったので、そのことへのストレスは少ない方かもしれません。
それより「ある程度落ち着いたら」と漠然とした言い方を繰り返す政府(と、政府が選んだ専門家)に、ものすごくストレスを感じます。
4月30日、2020年度の補正予算案が成立。「Go Toキャンペーン」に約1.7兆円。一方、医療関連の予算は約7000億円。
年内に新型コロナが収束して、日本国内を自由に旅行できる状況になっているとは考えにくい。それなのに1.7兆円の予算を充てるノーテンキぶり。
観光やイベント、飲食業などを支援する経済対策も、もちろん大切。でも今は、ぎりぎりのところで奮闘している医療現場や、自粛要請で大きな痛手を受けた方たち(観光やイベント、飲食業の方も含めて)の補償に充てるほうがどう考えても優先事項。
最近やたらと「みんなで一つになってこの状況をのりきりましょう」という、政治家や著名人のメッセージがメディアの中で繰り返され、違和感を覚えています。
人はそれぞれに生きているのだから、一つにならなくてもいい。そんなこと言わなくても、感染を抑えることは多くの人の願い。
「みんなでひとつに」と感情に訴えるより、新型コロナについての客観的なデータをクリアに示してほしい。客観的な事実がわかったら、人の行動も変わっていく。
漠然と「あと2週間の我慢」「みんなでがんばれ、がんばれ」って、第二次大戦中の「ほしがりません勝つまでは」みたい。
4月はじめに「1日2万件に増やす」と首相がかかげたPCR検査。未だに検査数が1万にも満たない。
検査数が少ないと言われ続けて数ヵ月たっても一向に改善されないのは、人手が足りないのか、どこかがセーブしているのか、原因を明らかにしてほしい。
検査数が少ないと言われ続けて数ヵ月たっても一向に改善されないのは、人手が足りないのか、どこかがセーブしているのか、原因を明らかにしてほしい。
もし今の政府と省庁が民間企業だったとしたら、仕事のできない人たちと評価されても仕方がないです。
首相も憲法改正への情熱と同じくらい、新型コロナ対策に情熱を持ってほしい。情熱があったとしても、それを打ち消そうとするまわりの力が働いているのかもしれないけれど、広い視野を持って、粘り強く指揮をとってほしい。
プロ野球で、ちぐはぐなベンチの采配を見せられているときの、あの感じに似ている。プロの仕事を見せてほしい、と心底思う。
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