昨日の阪神戦で6失点と大放出した矢崎拓也が登録抹消。
オールスターブレイクを機に、調子を落としている選手の入れ替えをしてほしいと思っていたので、納得です。むしろ、矢崎だけ? という気持ちに。
先週末の阪神3連戦、勝ち越したけれど、打線があまりに粗末で、気持ちがしらみました。
「投高打低」と言われている今年。でも、打ってるチーム(選手)は、打っている。
大雑把に数字で見ると、パ・リーグでは、ソフトバンクは359点でトップ。苦しんでいるのは、オリックス257点、最下位西武195点(しみる~)。
セ・リーグでは、DeNAが308点でトップ。ヤクルトが307点、阪神262点、巨人261点、カープ234点、中日211点。
カープより得点の少ない中日からさらに点が取れていないという無力感。あー。
投手優先のドラフト、大砲タイプの打者は獲らない(だからこそ今、末包昇大が貴重な存在)。そんな球団の編成方針が今のカープを形作っているので、それこそ無力感。
応援したい選手がいるので、毎日飽きもせず応援してます。でも、チームは上位にいるのに、「つまらなさ」が日に日に募る。
佐々岡さん時代の3年こそ、その最たるものだった。監督が新井さんに変わっても、この「つまらなさ」が続いていることに驚いています。
昨日、「阪神とは真逆?〈絶対にけなさない・叱責より出場機会〉で選手の心を完全につかんだ、広島・新井貴浩監督令和型指導」という記事を読んで、気持ちが切れてしまった。(「文春オンライン」)
「選手をけなさない」という、カープベンチの姿勢はとってもいいなと思う。他球団の監督が選手に対してネガティブな発言しているのを聞くと、こちらまでどんよりしてしまう。選手のモチベーションが下がるでー。
「スタメンの選手のみならず、出場機会の減ったベテランに対しても、モチベーションを落とさないよう気を配っている」というのも、素晴らしいことだが、ちょっと待って。
「その一例が、田中広輔内野手。田中は佐々岡真司前監督時代に定位置を奪われて二軍調整の日々が続き、〈俺もクビが寒い・・・〉と引退を覚悟していた。ところが新井監督就任後は再びスタメンで起用されるようになり、表情が確実に明るくなりました」(球団OB)
表情が明るくなりましたって、競争があって当たり前の世界なんですから。ここは学校か。田中は生徒か。
たとえば自分が経営している会社に、「俺のところで働かないか」と、仕事に困っていた知人に声をかける・・・みたいなニュアンス。めちゃめちゃ気持ちがしらみました。
「カープは家族」「俺は好き嫌いで起用しない」。監督に就任したとき、新井さんからこの言葉を聞いたとき、強烈な違和感があった。
新井さんは好き嫌いで起用しているつもりは毛頭ないかもしれないけれど、調子の振るわない堂林翔太や松山竜平らを当然のように1軍ベンチに置いてチャンスを与えているのを見ると、現役時代、一緒にプレーした選手への情って拭えないんだろうなって思う。
過去のよかったときのプレーが脳にインプットされて、フラットになるのは難しいのかなって。
でも、そこを吹っ切ってほしい。新井さんのあのキャラで、そこを振り切って舵取りしてくれたら、さらに面白くなりそうなのに。
昨日も6回、1アウト1塁2塁で、堂林が代打・出てきたときの失望感がすごかった。まだ1軍にいたの?とすら思った。ベンチは勝つ気あるのかなって。
カープの試合がつまらなくなっているのは、延々とこういう選手起用を続けているからなんだなと、昨日、改めてくっきりと思った。
若手はベテラン・中堅と比べると、経験が足りない分、不利。それでも、矢野雅哉のように、守備という強みを武器にガッツを見せて、粘りの打席や打点を少しずつ上げて、スタメンの常連になりつつある。
あっさり登録抹消された中村奨成も、起用され続けてこそ出てくる芽もあると思うが、そこまでアピールできなかった、辿り着けなかった。本人の問題でもあるけれど、起用の問題もないですか?
生ぬるくて、つまらない~。ヒリヒリしたカープが見たい~。