11月23日、プレミア12決勝(東京ドーム)、4対0で台湾に完封負け。
試合終了後、「台湾に惜敗」というテロップ。なに生優しいことをテレ朝は。完敗です。
2日連続の台湾戦。日本は昨日温存した選手をスタメンに上げてくるだろうから、また違った試合を楽しめると思う。と昨日のブログに書いたが、まったく予想外の展開になった。
でも負けたけど、今日の試合が一番面白かった。これまで日本は全勝したものの、余興のようだった。やっと緊迫した試合が見られた。
昨日のデーゲームで、ベネズエラがアメリカに負け、日本と台湾の決勝進出が決まった。
そこで台湾は、罰金を払ってまで予告先発の投手を急遽変更。今日、エースのリン・ユーミンをぶつけてきた。
このリン。気の強い玉村昇悟みたいな顔立ちで親近感。玉村とてプロで生きてる選手、気は強いはすだが、強気な空気がメラメラ出ていた。マイナーの舞台で投げているだけある。
サイドスローのサウスポー。打てない、4回無失点。源田壮亮の打球がグラブをはじいてヒットになっただけ。
5回、戸郷翔征からリン・ジャーチェンが先制ホームラン。そして、チェン・ジェシェンが3ラン。一気に4失点。
あぁ、時間は戻らない。戸郷の顔に悔いる気持ちが出ている。こんなときは思い出して、アドゥワ誠の言葉、「打たれても死ぬわけじゃないんで」。とは言えない空気がビリビリ。
このチェン、かつての香港映画に出てきそうな俳優のよう。今日は台湾選手に気迫とオーラが。台湾の応援も昨日よりパワーアップしていた。
投手が交代し、潮目になるかと思われた5回、坂倉将吾と桑原将志が連打。2アウト1塁2塁で小園海斗。積極的に振っていく小園が1球目を見逃した時点で、嫌な感じが。あうー、ファーストゴロで3アウト。
6回から隅田知一郎。三者連続空振り三振! さぁ、流れ来るかという展開なんだけど、来ない。
7回には台湾、ダブルスチールしかけてくる。立場逆転、向こうに格上感。
だがしかし、2アウト2塁3塁で、源田がパン・ジェカイの打球を補った、美しいランニングスローで投げた、セーフのコール。からのリプレー検証で覆ってアウト! ピンチ切り抜けた。
さぁ、これは流れくるよというところなのに、全然来ない。三者凡退? くぅ。
8回、藤平尚真。ランナー3塁も、切り抜けた。あぁ、こんなにリリーフ陣が奮闘しているのに、打線が、元気、ない!
9回、大勢の無失点も言わずもがな。
9回ウラ、辰己涼介ヒット! も、森下翔太セカンドゴロ。栗原陵矢のライナーはファーストにキャッチされ、森下戻れず、ダブルアウトという結末。
今大会、キューバ戦の8安打以外は2桁安打だった日本が、今日4安打。そら、勝てない。どこぞのチームみたいなことになっていた。
オープニングラウンドでも、昨日の試合でも、台湾は格下という感じだった。よもやそれで油断したわけではあるまいな。台湾には勝ちを取りに行く気迫を感じた(先発の変更はどうなんだという問題はあるが)。
台湾は歴代最強チームとテロップに出ていた。日本はベストメンバーではなかったけども(将来見据えた若手路線)、最後、らしくなかった。小園MVPとはならなかった。
昨日、台湾に勝った日本。勝ったスタメンなぜ変える? とは、シーズン中のカープに何度も送った非難の言葉だが、今日は、このスタメンで見たかったし。
でも、最後に緊迫した試合が見られてよかった。台湾、天晴れ。野球の試合よ、また来年!