11月30日、DeNAが日本一の優勝パレード。好天のもと、ファンの方たちでびっしり沿道を埋め尽くされたパレード会場、幸せそうでした。
え、パレードするの?と最初は驚きました(だってリーグ3位)。
でも、ファンと選手、監督に南場オーナーらが一緒に喜びあっているのを見て、やらない方が無粋なのかもという気持ちにさせられた。選手も球団も、「来季こそは正真正銘の日本一に」という胸の内あってのパレード。
今年の日本シリーズ、リーグ覇者同士ではなく、貯金42のソフトバンクと貯金2のDeNAという格差ある対戦だった。
予想を覆して、DeNAの選手とベンチからは「諦めないで勝つ」という気概が伝わってきて面白かった。見ていて気持ちよかった。
幻のソフトバンク・巨人戦より面白かったんじゃないかと思ったほど。
私はかつての王道の日本シリーズがいい、CSなくていい派だったんですけど、このシステムはたぶん変わらない。あるならあるで別物として楽しもう、サッカーのルヴァンカップみたいに。
と、毎年言い聞かせているんですが、見たら見たでそれなりに楽しんでたりもする。野球の試合が見られるのはやっぱり嬉しい。
その年のプロ野球の発展に貢献した監督や選手に贈られる正力賞も、三浦監督が選ばれた。
「何のためのペナントレース?」というファンの批判の声もあったらしいけど、あの最後のDeNAを見せられたら、今さら小久保監督や阿部監督に差し上げられようか?
2連敗してからの第3戦、足の負傷から間に合わせた東克樹が、打たれても打たれても、7回1失点にとどめ、勝ちに導いた。こういう人をエースと呼びたい。
外国人選手のジャクソンとケイもよかった。中川颯、坂本裕哉、伊勢大夢らリリーフ陣も緊迫感ある試合で力を出した。
桑原将志が攻守で覇気のあるプレーを見せた。
もしカープだったら、下克上できただろうか。
シーズン中のことを思うと、試合をやるからには勝つ、そんな諦めない姿勢で戦っている様子がちょっと想像できなかった(実際やってみたらどうだったかはもちろんわからないですけど)。
DeNAや、プレミア12で優勝した台湾に感動したのは、勝ちを取りに行く姿勢を選手とベンチが見せてくれたから。
プロなんだから、試合に勝ちたいのは当たり前。なんだけど、それさえ伝わってこないことがあったから、カープには。来季はそんなファンの気持ち、覆してくれるだろうか。
ソフトバンクも11月24日に優勝パレードしていたんですね。巨人はなかった模様。
日本ではいろんなスケジュールの関係で(プレミア12もあったし?)、11月下旬になったのでしょうけど、え、今頃?感たっぷり。
10月30日(現地時間)にワールドシリーズ優勝を決めたドジャースは、11月1日には優勝パレード。逆にこちらは、え、もう?という速さ。
ホットなうちに、興奮さめやらないうちに、とっととやってしまう盛り上げ方のうまさ。ここでも日米の球界の違いを見せつけられる。
カープ、2016年の優勝パレードは11月5日(日本シリーズが終わったのは10月29日)。わりと早く開催された? うんうん、よしよし。ハァ・・・(遠い目)。