1月17日、田中広輔が現役引退を発表。
オフに戦力外通告を受け、「まだやれる」と現役続行を表明していた広輔。その後、どうなっているんだろう……と気に留めていたカープファンの方も多かったんじゃないでしょうか。
「まだやれるという思いはあったが、その気持ちだけではできないと理解しているので、それも含めて決断した」(「スポニチ」)
「まだやれる」と自分では思っていても、オファーがなければ成立しない世界。それを考えると、福島ユナイテッドに移籍した三浦知良はすごい。
J3ですが、
期限付きですが、58歳にして5年ぶりにJリーグに復帰。これもカズの意志だけではどうにもならないことで、オファーあってのこと。
以前、現役を続けるカズに、張本勲さんは「若い選手に席を譲ってほしい」と批判的だった。
プロの世界、オファーがあれば続けるのは何もおかしくないこと。何言うてはるの? と、強い違和感を覚えたことがあった。
でも先日、「サンデーモーニング」(TBS)に久しぶりに出演していた張本さん。カズの福島移籍に、「あっぱれ!」をあげていた。「70歳までプレーしてほしい」とも。この変化にも目を見張る。
2022年、当時、JFL鈴鹿に在籍していたとき、シーズン2点目の得点を決めた55歳のカズ。記者に「60歳まで出来るんじゃないですか?」と問われ、「70歳までやるつもりですけど」と答えていたのはカッコよかった。
大谷翔平の二刀流も、当初は「どっちか一つに絞った方がいい」というプロ野球OBも少なからずいた。張本さんもそうだったと思う。
でも、とりわけメジャーで超結果を出して、もう誰もそんなこと言わなくなった。実績が人を黙らせた。というか、認めさせた。
以前、このブログでもご紹介したのですが、小池龍之介さんの『おじさん仏教』(徳間書店、2016)にあった、この一文。

“ 世間では早すぎる引退を「潔い」と讃え、「まだできるからやる」という人を「執着している」などと批判しがちです。しかしそれは勘違いで、どちらかと言えば、早々とやめるほうがむしろ、プライドに執着していると申せるでしょう。 ”
この一文を読んでから、現役にこだわっている選手の見方が変わった。
メジャーからNPBに復帰、カープでローテ守って、2年連続二桁勝利をあげた黒田博樹なんかは前者ですね。本人は、長年強いプレッシャーとたたかってきて、心身ともに大変さを抱えていたのかもしれないけれど。
泥臭いキャラなのに、新井さんもきれいに引退しちゃった。黒田にならったのかな。
広輔と同じく戦力外になった松山竜平が、最年長の40歳でトライアウトにも参加して、新潟オイシックスに選手兼打撃コーチとして入団したのは清々しく感じた。
広輔が現役続行を表明したとき、意外だった。三連覇を支えたスターが泥臭い道を行くのか、と。
でも、「基本的にはNPB以外でプレーするのは考えていなかった」という広輔の言葉に、そのつきぬけなさの頃合いも広輔らしく感じた。
オイシックスはこのオフ、「選手の育成や球団の発展に力を貸してほしい」と、巨人を退団した桑田真澄さんを、チーム・ベースボール・オフィサーとして迎えた。
オイシックスや独立リーグは、NPBを戦力外になった選手のキャリアの受け皿(選択肢)の一つになっている感じがあるのだけど、監督やコーチスタッフにとってもですね。
独自の考えを持った桑田さんと一緒に球団に関われるのは、松山の今後のキャリアにもいい経験になりそう。いま、オイシックス、面白いかも。
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