2026年3月29日

「9回 × 9イニング」の完封劇。先発転向の栗林、初登板で95球マダックス達成!


3月29日(日)、中日戦(マツダスタジアム)、対0。3連勝。

今季、リリーフから先発に転向した栗林良吏が、初登板でいきなりマダックス達成!

中日エース・髙橋宏斗との投げ合いも素晴らしかった。宏斗も8回104球1失点(味方のミスによる失点で、自責0)。

互いに一人でマウンドに立ち続け、試合を終えた。野球らしいものを見せてもらった気がした。


昼間に見る栗林自体が新鮮。打席に立つ栗林も。クローザーだったときの記憶がしっかり埋め込まれていて、毎回が9回のような緊張感。それが9イニングも続いた。

新井さんの提案による今季からの先発転向。オフの間、本人は「不安の方が多い」と言っていた。でも、栗林ならいろんなリスクを想定して、準備してくれると信頼していた。

が、ここまでとは。思っていた以上のすごいものを見せてもらった。試合後、宏斗もベンチに残り、栗林に拍手を送っていた。

同じ投手として、リスペクトの気持ちから出たその拍手にも感動した。宏斗はWBC2023で優勝したとき、コンディション不良で代表を離脱した栗林のユニフォームを掲げていてくれていた一人。


クローザーのときもだったけど、栗林のプロフェッショナルぶりはほんとに素晴らしい。調整の仕方も変わってくる先発になっても、ここまで仕上げて力を出せるとは。プロ中のプロ。

投手戦で5回までゼロ更新。昨日のターノックのように好投が報われないことはよくあること。でも、ここまでの仕事ぶり。点を、点をとってー。

6回、佐々木泰、ファビアンが連打、2アウト1塁2塁。菊池涼介の打席で、1ボール2ストライクの4球目。ストライクと思い、ベンチに戻りかけた宏斗だったが、ボール判定。

これは何か起きるかも……5球目を菊池がセカンドゴロ。あ~、起きなかったか~。と思いきや、ファーストのサノーが捕球ミス。その間に1点先制


この後も、ともに栗林と宏斗の好投は続き、この1点が決勝点になった。栗林に勝ちがついて本当によかった。

2015年、カープに復帰した黒田博樹が「職責」という、野球選手があまり使わない言葉を使っていたのが印象的だった。

栗林にも、プロとしての仕事を果たすという姿勢を感じた。連投した森浦大輔を休ませることも忘れなかった。


1イニング専門で投げてきた投手が、9イニング。これが続くと疲労も募りそう、持つかしら……と勝手に心配してしまうが、ヒーローインタビューでは「この登板だけだったと言われないように、次もがんばりたいと思います」という一言も忘れない。

そこ! そこなんですよ。たった一度、素晴らしい投球をしても、それを続けていくことが大変。でも、栗林ならやってくれる。そんな気がしてしまう。今日の投球はビギナーズラックとは別物。

今日の栗林の投球は、先発陣、とくに床田寛樹や森下暢仁、離脱中の大瀬良大地らにとっても、大きな刺激になったんじゃないだろうか。

ヒーローインタビューでの「今日という日は忘れないと思います」の一言にもグッときた。私たちも忘れません。
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