2019年5月7日

菊池保則、初勝利! 松山竜平から西川龍馬への逆転劇はしびれた


5月6日、中日戦(マツダスタジアム)。10回延長、2対7で勝ち抜く。

アドゥワ誠は先発の仕事を果たし、後を受けた中村恭平、菊池保則、レグナルトは連投にもかかわらず、無失点に抑える。投手陣のふんばりが今日も光っていて、素晴らしかった。

またしても、みなに白星をつけてあげたいくらいだった。そんな中で9回、楽天から移籍してきた菊池が満塁のピンチを切り抜けた場面にはしびれた。

恭平も菊池もレグナルトも、与えられた場面で結果を残し、一軍の座席を手に入れている。ファンにとって、感謝したくなる仕事ぶりを見せてくれている。だから菊池の初勝利はじわっと嬉しかった(こんないい記事「スポーツ報知」もありました)。

奇しくも同じ日、菊池とのトレードで楽天に移籍した福井優也が先発して3勝目。猛者がつどうパ・リーグの新天地で、福井も結果を今のところ出しているようで、嬉しいです。

それを思うと、打率が1割7分をきっている田中広輔が代打も出されず、ずっと1軍の座を与えられているのは相変わらず不可解。

打線がもう少し機能していたら、この日も、前日のゲームも、投手陣に連日の負荷をかけずにすんだのではないかと。チーム全体にまで影響を与える出来事になっているのではないかと思いが及ぶ。



4回、ワンアウト満塁の場面で磯村嘉孝は犠牲フライも進塁ゴロも打てず、チャンスを棒に振ったが・・・6回にソロホームランで覇気発揮。

9回、ワンアウト3塁のチャンスで、田中広輔に当たり前のように代打のコールはなく、よりによってキャッチャーフライ。しかし代打の松山竜平のタイムリーで同点に。

10回には満塁のチャンスで西川龍馬が走者一掃の三塁打。

投手陣のふんばりがあっただけに、この松山から西川までの流れは夢のよう。その後、安部友裕の2ランでさらに突き放しましたが、安部は4回トンネルして1点献上していますから、素直には喜べないものが。安部は野手の中で失策数が6でトップ。

ともあれ、最後の最後、チャンスを活かせず引き分けのまま終わった5月5日の巨人戦のあと、流れを手放さず引き戻せて、何より。


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2019年5月6日

田中広輔がイチローよりいい待遇を受けている件について


5月5日、巨人戦(マツダスタジアム)。12回延長で、3対3の引き分け。

今シーズン初先発の中村祐太。1回坂本勇人にフォアを与え、3回にはホームランを浴び、4回、坂本に打席が回ってきたところで、中村恭平に交代。

あまりに早い降板。負けん気の強そうなピッチャーだと思っていたのに、がっかりした。

しかし、4回5回と恭平が乗り切る。このところ、「もらったチャンスをぶちこわし」という昨シーズンのイメージを払拭する、いいピッチングを見せてくれている。

6回7回レグナルト、8回一岡竜司、10回11回は菊池保則、12回にはフランスアと、リリーフ陣のふんばりが素晴らしかった。あ〜、みんなに勝ちをつけてあげたい。

一岡は3連投、レグナルトは連投で回またぎ、菊池は回またぎ、中﨑とフランスアは4連投と、みなハードだったのに。フランスアはせめて今日はお休みの予定だったのに。



12回、最後の攻撃で、磯村嘉孝が粘ってフォアで出塁。しかし、打撃上向きで勝負強さも発揮している會澤翼になぜバントさせる? そのセンスが理解できない。

田中広輔が申告敬遠、曽根海成がフォアを選んで、1アウト満塁。最後の最後、絶好のチャンスの場面で、野間峻祥は犠牲フライも進塁ゴロも打てず、菊池涼介もゴロに終わり、終了。

奮闘したリリーフ陣のためにも、勝ってほしかった。打線の細さ、底力のなさが最後の最後に響いた。

巨人は巨人で振り切れないもどかしさはあっただろうが、9回、田中広輔の打球処理のもたつきは痛かった。

5月5日のゲーム終了時点で、規定打席に達した野手の打率ワーストは田中がトップのまま、得点圏打率では田中と野間がワーストツートップという。しかも田中は失策数もトップ。

実力の世界にあって、田中のフル出場が続けられているのはプロ野球界の珍事?

イチローですら、結果が出せず、出場機会を与えられなかったのに。まるで、過去の実績やら人脈やら上司の好みとやらで椅子をふさいでいる日本の会社組織のよう。


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2019年5月5日

バティスタのインパクトが帰ってきた


5月4日、巨人戦(マツダスタジアム)。

延長10回、バティスタのタイムリーで、カープは3対2とサヨナラ勝ち。

バティスタは7試合連続打点。ブンッと振って、バチーンと決めて、4番の鈴木誠也の前でブツンと切れますが(なかなかつながりませんが)、点が入っているから、これはこれでいいかな?

2017年6月3日ロッテ戦(マツダスタジアム)、代打で登場して初めての打席でホームランを放って鮮烈なデビューを果たしたバティスタ。翌日も、代打でホームラン。

スィングしかり、髪型しかり、「なんかすごいのが出てきた」と騒然。あのインパクトは大きかった。

昨シーズンはデビュー時ほどのこわさは影をひそめ、大振りして当たらない印象も強かったけれど。シーズン序盤もそれは続いていたけれど、対戦相手にしたら、いつ何をやらかすかわからない不気味な存在のはず。

そんなバティスタが帰ってきた。この日は1回にブンッ! 先制ソロも放った。



巨人は7回、丸佳浩のタイムリーで1点差とリードしましたが、6回までは再三のチャンスを活かせず、もどかしそうだった。

いつぞやそこココで大量得点していた打線とは思えない。つけいる隙はありそうだと思わせてくれるくらい、こわさが薄れていた。

昨シーズンの、カープにはなぜか勝てなかった巨人が・・・帰ってきた?

田中広輔は得点につながる2塁打も放ち(この日は2安打)、先発のジョンソンも6回無失点と好投。不調だった選手にも、ほんのり明るい話題が。

大瀬良大地、床田寛樹、ジョンソン・・・と、好投した先発に勝ちをつけてあげたかったゲームが3戦続いているが。

5月2日と3日の勝利投手となったフランスアは、昨シーズン、あんなに登板してフル回転してくれたから(だから肩がとっても心配です)。

5月4日の勝利投手となったレグナルトは今シーズン、献身的なリリーフを続けてきてくれたから。リボンをかけて白星、贈りたいです。


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対戦してイヤだなと感じるピッチャー」それはジョンソン。

2019年5月4日

カープファンよ、田中広輔に代打コールを


5月3日、巨人戦(マツダスタジアム)。

ヒーローインタビューにはふつう、勝ち星のつかなかった先発が呼ばれることはないけれど、6回途中まで投げて自責点0。お立ち台には床田寛樹を招きたいくらいだった。

今シーズン、大瀬良大地と床田の投げる日は、野手陣にいろいろあったとしても(打てずともエラーしたとしても)、土台に足がついたゲームを見ることができている。床田、たいしたものです。

8回、西川龍馬の浅いレフトフライにもかかわらず、代走の曽根海成がテテテと生還。前回の記事で「曽根は、打席でも、走塁でも、守備でも、いつもフレッシュな覇気を感じさせてくれる」と書きましたが、この日も魅せてくれました。

お立ち台でも曽根は、紋切り型の挨拶は使わず、どこか自由な風が。なかなか調子の出ないカープの淀んだ空気を、こうした覇気のある選手のプレーで浄化していってほしい。



巨人は7回、阿部慎之助の代走に、増田大輝。む? この人はもしかして、2018年に放映された「プロ野球選手の妻たち」(TBSテレビ)に出ていた人では?

鳶職から野球選手に転職。独立リーグの「徳島インディゴソックス」でプレーし、2015年の育成ドラフトで巨人に指名されたという経歴の持ち主。

巨人の内野も激戦区。1軍でプレーするのは大変なこと。でも応援したいと印象に残る人だったのでした。

今シーズンは1軍でプレーしているのですね。嬉しくなって思わず拍手しました。5月2日の中日戦では田島慎二から三塁打を放っていたそうです。



この日、RCCの実況解説をしていた山崎隆造さんが、「新しい監督になると、選手にとっては新しい目で見てくれるというよさがある」と、新しい選手にチャンスが与えられている巨人の現況について語っていました。

これは暗に、選手の選択が硬直化しているカープの現況について示唆しているようにも思えました。

5回裏、ノーアウト塁3塁のチャンスの場面で、田中広輔に打席が回ってきたとき、観客席からあたたかい応援の声が聞こえてきて、私は違和感を覚えた。

代打コールをしてもいいんじゃない? と。結果は空振り三振。チャンスは活かせずこの回、残塁のまま終わる。

それは田中を非難するためにではなく(田中が調子を取り戻してくれたらそれが一番なのだから)、ファンの声をベンチと球団に直接届けるのに一番の方法なんじゃないかと思ったから。

結果の出ていない(エラーも多い)選手を使い続けているまともでない現状に、絶望的な気持ちになっているファンがいることを、なんとかわかってもらえないだろうか。


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勝てたらラッキーと思えるような消極的なオーダー。あえて好調な波に乗らない打順。

2019年5月3日

大瀬良大地、炎の連敗ストッパー


5月2日、阪神戦(甲子園球場)。

カープのエース・大瀬良大地と、阪神のベテラン左腕・岩田稔との投手戦。両者ゆずらず、互いに7回までゼロ行進。

大瀬良は4月25日の中日戦で完投(完封)、岩田は4月18日のヤクルト戦で初先発して完投。ともにマウンド上で今シーズンの充実ぶりを伺わせる。

36歳の岩田は開幕ローテには入っていなかったが、与えられたチャンスを活かすという気概を、今シーズンに期するものを感じます。

一方、大瀬良には、「カープの連敗を必ず止める」そんな強い意志を感じました。背番号14。役割は先発ですが、さよう、あなたも炎のストッパー。

8回はフランスアがあとを継ぎ、9回にバティスタの2ラン、會澤翼の2点タイムリーで、4点奪って逃げ切る。

開幕投手をつとめ、各球団との直接エース対決も多い今シーズン。打線の不振もあって、昨年のようにはなかなか勝ち星は増えない大瀬良。

この日も勝ちはつかなかったが、毎試合、エースを感じさせてくれる投球を見せてくれている。勝ち数という数字には表れていなくとも、ちゃんとファンは見ているからね。



一方、巨人は、中日を9対3で下し、首位を独走中。ロメロをもってしても、巨人を封じることはできなかったか。

9回、バティスタと會澤の快音で連敗はストップしたが、毎回、この日の大瀬良のような投球だのみでは、勝てない。いくら投手が頑張っても、完封しても、クォリティスタートしても、打てなければ、勝てない。

9回は田中広輔の打席で終わる。そのとき実況アナウンサーは「今日も田中はヒットなし」という言葉を添えていた。田中の不振は今、カープ以外でもちょっとしたトピックスになっているのを感じます。

9回、曽根海成に今シーズン初ヒットが生まれたのも、うれしい出来事。曽根は、打席でも、走塁でも、守備でも、いつもフレッシュな覇気を感じさせてくれる。それはきっと若いからってことだけじゃないのかも。どんどん出番を勝ち取って。


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大瀬良大地、雄々しい完封。長野久義はドジっこキャラ襲名で。

2019年5月2日

やっと変化が? しかしベンチの重しはのっかったまま


5月1日、阪神戦(甲子園球場)。

カープは野間峻祥が1番、田中広輔が8番というスタメン。

「次のゲームでは何か変化が見られるのか?」と前回の記事で書いたばかりでしたが、やっとこさ打順に変化が・・・。村人にかすかな希望の光が(パッパラ〜)。

って、遅いわ! しかし、「遅くなってもしないよりマシ」というフランスの諺がありまして。この変化、歓迎します。

3回、野間がヒットで出塁の後、菊池涼介とバティスタの連続2塁打で、まるでおもしが取れたかのように、軽やかに2点先制。これでいいんだ、これで。こういうの待ってたんだ。

先発の野村祐輔も打たせてとるピッチングで、上々の立ち上がり。3回の時点で32球と球数も少なめ。

このままスイスイと・・・と願ったとおりにいかないのがゲームというもの。常にそう心得てはいますが、こうも的中するとは。



4回表、打席にたった野村が珍しくバント失敗。ここでちょっと不穏な予感が。

4回裏、糸原健斗、者糸井嘉男、大山悠輔に粘られ粘られ、野村があろうことか3者連続フォアを出し、1点を与える。

5回には先頭打者のマルテにも粘られ、フォアを献上。田中のこの日2度目のエラーも出て、逆転タイムリーを打たれ、合計4失点。流れがあっさり阪神に・・・。

その後は、うまくかみ合わない感じで追加点を奪えず、6対2で終了。しかし、野間1番、田中8番はしばらく試してみてほしい。

この日、田中はエラーも2つ。守備でも精彩を欠いていました(2安打したことはしましたが)。

規定打席に達した打者中、打率が1割台なのはDeNAの宮﨑敏郎と田中だけ。しかも田中の失策数はヤクルトの村上宗隆と並んで、5でトップ。村上はプロ2年目、経験を積んでいるまっただ中だから、いいんです。

誰だってミスすることはあります。でも、これでは打率が低くとも「守備が捨てがたい」とスタメンに選ばれている甲斐がない。4月29日、ヤクルト戦でエラーした下水流昂はすぐ登録抹消された。誰だってミスすることはあるのに。

小園海斗を出してみてはどうかな?(重い重いベンチのおもしはなかなか動きそうにないが)


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今のカープに対する素朴な疑問

2019年5月1日

今のカープに対する素朴な疑問


4月30日、阪神戦(甲子園球場)。8対3で、3連戦を黒星スタート。

田中広輔は4月30日のゲーム終了時点で、規定打席に達している打者中、打率ワーストの座を僅差でDeNAの宮﨑敏郎に明け渡しはしましたが、でもほとんどタイスコア。二人仲良く打率1割台です。

さすがの宮﨑敏郎もこの打率では下位打線に。しかし、今日も今日とて、田中は1番バッター。

相変わらず打てなかったり、投手陣のフォアが多発したり、いろいろありましたが、いま語気を最も強めたくなるのはこのこと。

田中の打撃不振は、じわじわ球界の話題になりつつあります。実況中継を聞いていても、アナウンサーが「なぜこの打率で田中が一番打者?」というニュアンスで(あからさまには言わないが)、実況している場面にちょくちょく出会います(どれもホームゲームではなかったが)。

解説者も、緒方監督に何か考えがあるのだろう的な、人の采配に口出しはしない大人の対応をとってはいるが、打たない打者を上位に持ってくる不可解さをもっと話題にしてほしい。



世間的に見て、一球団の小さなニュース。でも、ファンにとってストレスフルな出来事。田中が打てないこと以上に、その田中を1番で使い続ける采配そのものが。

人や状況を見る眼のない上司のもとで働く職場環境の悪さというか。なんなら社会問題にしてほしいくらいです。

実力主義のプロスポーツの世界で、なんとも不可解。出場機会が与えられていない選手のモチベーションを下げてしまいかねない、融通のきかなさにはほとほと(勝手に)疲れ果ててしまいます。調子の悪い人は一度下げて、また活躍の兆しが見られたら、上げればいいだけのことなのに。

それでも、結果が出なければ監督も退陣を迫られるという実力の世界ですから、他の会社に比べれば、風通しがまだよい方かもしれません。

ところで、かねがね思っていたのだが、たとえば監督が明らかにおかしいと思われる采配をしていたとき、コーチは監督に指摘しないのだろうか?

監督のキャラクターや人間関係にもよるのだろうけれど、率直にものが言い合える組織はしなやかで強いと思うのですよ。

試合終了後、緒方監督は東出、迎両打撃コーチと緊急ミーティングを開いたとのことですが(「デイリースポーツ」)、今ごろ?

次のゲームでは何か変化が見られるのか?


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ヤジも言えないこんな世の中〜