2022年7月11日

優勝を知らない選手たち……七夕の短冊からカープが見えた!


先日、七夕にちなんで、カープの選手が願いごとを書いた短冊を紹介した記事を読みました。これが、なかなかに今のカープをよく表していて、面白かったです。(「日刊スポーツ」)

願い事はおおまかに4つに分類できました。


1.優勝派

九里亜蓮 「チーム一丸 優勝」
大瀬良大地 「優勝! もう少し涼しくなりますように…」
森下暢仁 「優勝したい」
松山竜平 「日本一」
野間峻祥 「優勝 みんなケガしない(自分も)」

「優勝」をあげた選手は、優勝経験者がほとんどというのが興味深いです。日頃、代打に出てきては白む気分になること多しの松山は「日本一」。さすがだ、それでこそ三連覇経験者だ。見直した!

優勝経験がないのに「優勝」と書いたのは森下だけ。森下ならでは。プロだもの。優勝するため、やっているんだもの。やっぱり立っている場所が違います。

大瀬良、やっぱり身体きついのかな?(大事にな~)



2.「笑顔」派?

栗林良吏「みんなと笑顔でシーズンが終われますように」
坂倉将吾「みんなが笑顔で元気で過ごせますように」
堂林翔太「みんな笑顔になりますように」

笑顔って・・・。ここはクラスか、サークルなのか?

1が肉食系なら、2は草食系的な。栗林は「優勝」を「笑顔」に置き換えていると思われますが、森下みたいにストレートな表現はしていませんね。



2.野球にまつわる願い派

松本竜也「体が筋肉質になりますように」
羽月隆太郎「体が大きくなりますように」
藤井黎來投手「30試合投げる!!」
曽根海成「ヒット打てますように」
上本崇司「野間の足がよくなりますように いつまで休んでんねん」
會澤翼「健康第一」
中村奨成「ケガなく戦えますように」
宇草孔基「野球を純粋に楽しめますように」

松本、羽月、身体づくり、がんばって。黎來もいっぱい投げてな。しかし、曽根は野球少年か~い。

身体が元気でないと試合に出られません。健康は選手の基本です。會澤と奨成の「ケガなく」は、野球選手として切実です。會澤、身体つらそうですもの(養生な~)。でも、「優勝」じゃないんだね。

宇草の「野球を純粋に楽しめますように」には、なんか迷いを感じます。それが打率にも出ているのか。



3.単に自分の願いを書いてる人(野球以外の)

森浦大輔「犬を飼いたい」
ケムナ誠「消費税減税 ノドグロたくさん食べれますように」
磯村嘉孝捕手「世界平和」

「世界平和」は私も願っていますけど。

森浦は小学生か? ひとりベクトル違ってます。突き抜けたマイペースを感じないでもない。マウンドで見せてくれるガッツを思うと、よしとしましょう。森浦には柴犬を感じたことがあったので、犬好きだったことに得心。

それにしても、三連覇はすっかり遠くなりにけり。ちょっと前のことだと思っていたのに。

優勝を経験していない選手には、優勝って何?という感じなんだろうか。そうは言ってもプロに入る前、たとえば高校時代とか、地元で優勝するのを目指してやってきた人たちばかりのはず。

森下みたいに「勝つのが大好き、負けるの大嫌い」な選手が少なすぎないか?  このカープの長閑(のどか)さ。それが試合内容に表れているような・・・。
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