2021年9月8日

23歳の首位打者・坂倉将吾、サヨナラ逆転3ランの大仕事


9月7日、中日戦(マツダスタジアム)、8対7。

坂倉将吾、規定打席に到達し、首位打者になった日に、まさかサヨナラ逆転3ランを打つとは! 打撃成績表のスクリーンショット、撮りました。何度でも眺めよう。

1回裏、小園海斗が久しぶりのヒットで出塁。やった!と、ひとつ喜んだあと、鈴木誠也が初球をホームラン。誠也、4試合連続ホームランで2点先制。みなぎってます。

先発の暢仁も3イニング連続三者凡退、球数少なめで好発進。後半戦に入ってから勝ちがついてない森下に、今日こそ勝ちがつくか・・・な?


でも、順調に見えるときこそ、要注意。2点の援護は森下を楽にさせるかと思いきや、その後、援護はなしのつぶて。小笠原慎之介は2回から5回まで連続三者凡退。

この2点を守らねばの状況が、森下の投球に出る。

4回、4安打1フォアで、1失点。6回、渡辺勝とピッチャーの小笠原のタイムリーで2失点。なおも満塁の場面、京田陽太にフォアを与え、押し出しで1点。2対4で、塹江敦哉に途中交代。

森下の押し出し、初めて見た。ショックだった。勝てないループにはまりこんでいるように見えた。カープ病重症。

誠也の先制点はあったものの、小園が打ち始めたものの、ヤクルト戦であんなに打ってた人たちが静かなこと、静かなこと。2日前には華奢な身体でおかわり4杯していた菊池涼介も、今日は断食。

森下でまた勝てなかった。強気な森下でさえ、こんなふうに迷い込むこともあるのかと。酷だった、迷い込ませた打線。

6回裏、野間峻祥と小園の連打で1塁3塁。ここぞのチャンスで、西川龍馬が併殺。これは痛かった。


しかし、7回裏、またも誠也がホームラン、3対4と迫る。

この、まだ諦めへんで、追い上げモードやで、というところで、8回、コルニエルを出してくるベンチ。ここ数試合続けてのコルニエルの記憶、喪失したの?

6回、森下の後を受けた塹江も、7回の島内颯太郎も、正直いつ一発お見舞いされるか(フォアを出して自滅するか)こわかったが、ぶじ事なきを得た。

そこにコルニエル。3安打1失点、1アウト1塁2塁でバードに交代。今のコルニエル出すなら、8点ビハインドのゲームとかにして(それなら1軍にいる意味あるのかっていう話)。

バードは自責点ゼロとはいえ、フォアとヒットで走者をきっちり帰して2失点。3対7に。西川の併殺のあと、また痛いことに。


8回裏、又吉克樹相手に、小園と誠也ヒット、坂倉フォアで満塁というチャンスが再び。で、田中広輔はキャッチャーフライ。期待していなかったので、痛くも痒くもなかった。菊池も断食続行中。

9回は菊池保則。今日は微妙なリリーフ続き。ところが、満塁をつくるも踏みとどまる。

9回裏、中日は4点リードでマルティネスを出してきた。もう今日は決めますよ、ということ。

のはずだったが、林晃汰ヒット、代打の安部友裕ヒット(最近、安部、当たってます)、野間は併殺崩れのショートゴロで、1塁3塁。

小園が空振り三振に倒れ、西川。今日、全然当たってない西川。6回裏、痛恨の併殺を刻みつけた西川。その西川がタイムリーで、4対7。これは大きかった。繰り出されるヒットとともに、何かが好転する予感。


そこに誠也がタイムリーで、5対7。

そして坂倉。この前の打席で規定打席に達し、この時点で首位打者になった坂倉。ここでホームランが出たら、サヨナラ逆転勝ち。そんな都合のいいこと、起こってほしいが、そんな都合よくは・・・。

明日につながる試合にはなったと諦めモードも用意していたところ、坂倉がほんとうに3ラン打った。久しぶりにゾワッとなった。


その瞬間、森下がベンチの柵をひょいと乗り越え、両手をつきあげ、チームの勝ちを喜んでいた。ちょっと弱弱しい笑顔だったけど(そら満面の笑みとはいかんわ)。

チームが最後の最後、つないでつないで、坂倉が逆転3ラン放ったことで、森下にまとわりついていた勝てないループが祓われるといいなと心底思った。

前回の登板で、しっくりきていなかった會澤翼とまた組ませたことにも、心底ガッカリした。もう1回組ませてみてとベンチは思ったのかもしれないが。森下クラスの投手なら、捕手選ばず、だが。

もういいかげん、坂倉相手にズバズバ投げさせてあげてほしい。気の回らないベンチ、融通の利かないベンチに腹が立つ。次回は坂倉とのバッテリーでな!


お立ち台には、もちろん坂倉。久しぶりの「最高でーす」を聞いた。3回も言った。今日は言ってよし。最下位にうごめいていた状況では(まだ抜け出たとはいえないが)、誰も歯切れよく言えなかったもんね。

首位打者になったことについて問われると、そこは一点して低いトーンで「そっとしといてください」。このメリハリもいい。

最後には、とにかく諦めず一戦一戦がんばります」と。前回のお立ち台に続き、諦めていない姿勢を今日もまた見せた。

坂倉のことは、その何かやってくれそうな面構えもいいなと、ずっと応援していた。打席に立つ佇まいも見ていて面白い。あの動きの止まったような構え。獲物をとらえようとじっと集中しているサバンナの動物みたいで、見ていて面白い。

来週の森下の登板の前に、今日も勝って、玉村昇悟のループ解いてね。
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