4月8日、阪神戦(甲子園球場)、12回延長、3対3で引き分け。
カープもカープだが、阪神も阪神。ジリジリジリジリ点が取れず、延長12回まで。負けなかったことはよかったが、ここで勝ちきれないところがカープ。負けに等しい引き分け感が残った。
試合後、佐々岡監督は「この引き分けは勝ちに等しいくらいの気持ち」と語っていた。ハ? ポジティブ? 随分とおめでたくてこのギャップにポカーンとなった。
無失点リレーを続けたリリーフ陣に贈った言葉と思われるが、その通り、点を与えなかったリリーフ陣は素晴らしかったが(とくに10回の黒原拓未!)、打てなかったことへの評価がなおざりのまんま。これでは、あかんわ。
昨日、頭部に四球を受けたマクブルームはCT検査の結果、打撲との診断。よかった、大ごとにならなくて。でも、大事をとって、今日はお休み。なんか、また打線が沈黙しそう。予感は当たった。
1回、坂倉将吾のタイムリーで1点先制したけれど、藤浪晋太郎からフォアを2つもいただきながら、1点どまり。これは勝てないパターン。
スタメンには、松山竜平と長野久義の長老コンビ。昨日、大活躍した長野、今日は全然打てる気がしなかった。ことごとくチャンスの場面で凡退。
途中、代打の堂林翔太も、今日は打つ気が香ってこなかった。きわめつけは11回。
上本崇司がファウルで粘って粘って、湯浅京己に15球投げさせて、フォアをゲット。3月30日のサヨナラ勝ちを呼んだマツダスタジアムでの阪神戦を思い起こさせます。
だがしかし、ここで、堂林、あっさりバント失敗の併殺打。たしかに毎回毎回バントを100%決めるのは大変です、難しいです。でも、あの上本の熱気をどうしてくれよう。本日のハイライト最低版だった。
12回、ツーアウト1塁2塁で長野の打席。打つ気がしません。いっそ、どちらに転んでも、末包昇大を出してほしいくらいだった。ベテランを差し置いて新人に代えるなんてできないって? 勝負の世界に、年齢など関係ない!
先発の大瀬良大地、ボール先行で、テンポ悪し。コンディションのせいなのか、會澤翼のリードのせいなのか、球数かさんでイライラ。ワクワクしなかった。
「開幕投手は譲らない」と言っていた大瀬良。表向きカープのエースということになっているけど、物足りない。3試合続けて3失点のクォリティスタート。何も恥いる数字でないが、いつも最後が締まらない。
5回、つかまっていたので、6回に交代させたいくらいだったが、ここはまたひっぱる佐々岡監督。え、こんなところでエースは降ろせませんて? いま、大瀬良にそこまで託せるものがあるようにも思えない。案の定打たれ、3対3の同点に。
最後には栗林良吏まで投入。明日、森下暢仁は、カープとの延長12回で全投手つぎ込みサヨナラ勝ちした翌日の大野雄大のごとく、完投する覚悟で投げてほしい。