2022年8月8日

カープ打線の対極をいく、村上の高校時代秘話


明日からヤクルトとの3連戦。こわっ。登録抹消されていた村上宗隆が1日で復帰。はやっ。大事に至らず何よりです。と、プロ野球ファンの矜持をもって、やせ我慢。

ところで、ますます日本球界で存在感を増している村上。実はドラフトでは外れ1位。この年のドラフトの目玉は、清宮幸太郎。ヤクルトも含め、7球団が指名。

日ハムの入団会見で、早実の先輩である王貞治さんを超えるバッターになりたいとビッグマウスぶりを発揮していた清宮だったが、その後、おもだった活躍はなし。

しかし、今年、やっとブレイクし始めた。たまたまその時期と重なっただけかもしれないが、BIG BOSSに「身体しぼったら?(その方がもてるよ)」の一言が飛躍のきっかけになった印象も。監督の一言が選手をやる気にさせる・・・いい巡り会わせがあってよかったね。


かたや村上は、8月2日、5打席連続ホームランという、まさに王さんを超える新記録を達成。ビッグマウスを叩かずとも、めきめき頭角を現している。

村上は、当時の小川監督が2年目からバンバン試合に出させていた。当時は守備でのエラーも目立っていたけれど、ずっと使って、今やチームの大黒柱。

一方、同期入団の中村奨成は、ブレイクを期待されつつ、チームの起用方針も曖昧、出番も少な目。指導者とのよい出会いにも恵まれず、むしろ足を引っ張られ・・・がんばれ!


スポーツジャーナリストの生島淳さんが、村上の出身高、熊本の九州学院へ取材に行ったときの話が興味深かった。(「蓮見孝之 まとめて!土曜日」TBSラジオ、8月6日放送)

当時の坂井監督に、村上にどういう指導をしたか聞いたら、「内野ゴロを打ったらいけん。そのかわり、内野フライになってもいいけん、球にスピンばかけて、遠くへ飛ばすイメージして打て」と。

ここ数年で話題になっている、スピンをかけて打っていけばホームランの確立が上がるというフライボール革命。

村上は高校時代から、当時の高校野球では珍しかった指導方法を受けていた。それが今の村上につながっているようで、ため息の出そうな話。


一方、カープ。先日の阪神の3連戦でも、迎コーチの「コンパクトなスイングを心がけて」という変わらぬコメントを聞いて、なんだか時代に取り残されている感が満載。

そら、差が出るわけだ。
スポンサーリンク