4月6日、ヤクルト戦(神宮球場)、0対2で、森下暢仁、2勝目。しびれました。
ヤクルト先発はスアレス。5回が終わった時点で、スアレス60球、森下57球、ともに無失点、ゲームの進みの速いこと、速いこと。
昨年、10月3日にも、神宮で森下とスアレスの投手戦があった。このときは、6回ともに無失点。
いくら好投していても、こうも援護がないと、投手にほころびが見え始めるのは珍しくないこと。それでも、あのときも今日も、森下は点を与えず、味方の援護を呼び寄せた。
6回、西川龍馬が低めの球を、なんともいえない西川らしいスイングでホームランに。
7回、堂林翔太のタイムリーで、0対2。
8回には、満塁の場面が。曽根海成は空振三振で、追加点のチャンスはふいに。
9回裏、ヤクルト走者は3塁に。点を取れるときに取っておかないからこういうことになるんだ。フンガー。
と、普通ならこうなるところを、森下は点を与えなかった、シャウトした! しびれたー。
6回裏、2塁3塁、ここぞの場面で村上宗隆を空振三振にしとめたときも、しびれたー。
序盤、制球が定まらなかった森下だったが、後半になるごとに、球に力が。昨シーズンもそうだった。
「9回、行かせてくださいと言って行かせてもらったので、点とられるわけにはいかないと思って、抑えることができてよかったです」と、ヒーローインタビューで森下。
点をとられるわけにはいかないと思って、実際にとられない。強い意志と、それを現実のものにしてしまう技術。もう何度でもほれてまうわぁ。その心技体。
5回、堂林がフェンス際の球を2つキャッチする好守備も素晴らしかった。
7回、代走の曽根が盗塁を決め、ホームイン。カープに、やっと今シーズン初盗塁が(ひー)。
森下が2度のバントをきっちり決め、攻撃のリズムを崩さなかったのもさすがだった。
森下と坂倉将吾のバッテリーは、いまカープで一番見ていて面白い。
最後の最後、ヒーローインタビューがある意味、森下らしさが出ていて面白かった。
「(西川や堂林ら)打線の援護は力になりましたか?」という問いに、「毎試合、毎試合、1点でもとってくれるので、自分はしっかり抑えるということを意識してこれからもやっていきたいと思います」
「1点でも」って。カープ打線の現状をついてて、ほかの投手では言えないことだと思った。
お正月、ラジオの特番で、「点をとってくれたらほんと、よし、がんばろうと気持ちがあがるので、それが一番、自分の力になってます」と言っていた森下。
これは裏返せば、「点をとってほしい」というピッチャーからのメッセージ。森下、可愛い顔して、しっかり言うこと言ってます。ゆけゆけ、森下。